スタニスラフスキー理論・メソッド演技とは。

見学者の方からの質問です。

「○○プロダクションを、どう思いますか」

「あそこは日本で、1・2を争う声優プロダクションだからね。 いいと思うよ」

「実は自分もそう思ってたんですけど、 いろんな意見があって・・・。いいって人もいるけど、やめとけって言う人もいるし」

「ああ、それは当たり前だよ。 なぜなら・・・」

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先週のブログで、「スタニスラフスキー理論・メソッド演技」と、「型の演技」の比較をしました。

今回は、スタニスラフスキー理論・メソッド演技を使って、「○○プロダクションは、いいか悪いか問題」 について考えていきましょう。

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○○プロダクションは、日本でも有数の声優事務所です。でもなぜ、大きく意見が分かれるのでしょうか。

その答えは、意見を述べている人の背景 (人生経験や経歴) を考えることで見えてきます。


【○○プロダクションは、いいと言っている人】

その理由として考えられるのは

1. ○○プロダクションに所属していて、今すごく売れている。

2. ○○プロダクションに友達がいて、その人がとってもいい人だ。

などが考えられます。

もしもこういう人たちなら、○○プロダクションを悪く言ったりはしませんよね。


【○○プロダクションは、やめとけと言っている人】

1. ○○プロダクションの養成所を受験して、落とされた過去がある。

2. ○○プロダクションに入っている人たちをうらやんで、ねたましく思っていたりする。

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もちろん理由はこれだけではないでしょう。もっと複雑な事情もあるのかもしれません。が、しかし、なんで意見が2つに分かれるのか、の疑問は解けると思います。

「・・・あのう、もっと複雑って、もっとドロドロしてるってことですか？」(わくわく)

「そうかもしれな・・・えっと、それはノーコメントで」

とにかく！

相手の　「過去や立場」　を考えれてみれば、なんでそんな発言になるのか、が見えてくるんです。

実はこれこそが、メソッド演技なんですね。

メソッド演技とは、「自分の役の人生を、生まれた時から現在まで調べてみよう。または考えよう」 つまりは 「役の年表を作ってみよう」 というのが基本です。

そうすれば、自分が与えられた役のセリフの意味が分かってくるよ、役そのものになれるよ、ということなんですね。

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はい。日常生活における素朴な疑問が、メソッド演技によって解明されましたね。

理論を知っているだけじゃなく、使いこなせるようになることが大切です。

演技と同じです。

知っているだけでいいのなら、養成所で演技のレッスンをする必要はありませんからね。

それでは、また。

【追記】

○○プロダクションのことを、「好きかキライか」 で、評価が180度変わってしまいましたね。

しかし、これと同じようなことは世の中にはたくさんあるんです。

これこそ正に、「学校の答えはひとつだけど、世の中には無数の答えがある」 といわれる所以(ゆえん)ですね。

おしまい。

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～いい演技は楽しい雰囲気から～
Voice actor laboratory 声優演技研究所