ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

「生きる」黒澤明と「ファウスト」の関連性

今日は、生徒への自慢話から始まりました。

ここの場面は、黒澤明の「生きる」に良く似ているよ。

ファウスト
悲劇の第二部 第四幕 高山

メフィスト
あなたはなにせ満足を知らないから、
いっこう、気をひかれるものがなかったんでしょうな?

ファウスト
ところが、ある!大きなものがわしを引きつけた。
あてて見ろ!
【中略】
事業がすべてだ。名声は無だ。

<参考文献>
ファウスト」 ゲーテ 高橋健二 訳 角川文庫

「生きる」の主人公 渡邊さんは、人生の快楽をいろいろ味わいますが、どれにも【満足せず】、公園づくりという【公共事業】に打ち込み、己が【名声】には目もくれませんでした。

しかも「生きる」にも、メフィスト・フェレスは出てくるんです。

主人公が癌であることを知り、人生に絶望した居酒屋の場面にね。

もしかしたら、ゲーテの「ファウスト」は「生きる」のヒントになっていたのかも知れませんね。

◇ ◇ ◇

そんなこんなで、今日も「リア王」のレッスンを行いました。
 
冒頭のリア王登場の場面から、ケントの退場まで約10ページです。

登場する役は、リア王グロスター、ゴネリル、コーディーリア、リーガン、ケント、オールバニコーンウォール

生徒の数が足りなかったので、ひとりで何役か掛け持ちで稽古を行いました。

それはそれで楽しかったね。

ただ今、生徒募集中です。我と思わん方は、ぜひ!



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