特別エッセイ
もうひとつの≪スター・ウォーズ≫
ルーク・スターキラーの冒険 野田昌宏
参考文献
ルーカス帝国の興亡≪スター・ウォーズ≫知られざる真実 扶桑社
『ザ・スター・ウォーズ』
ルーク・スターキラーの冒険より
1975年8月1日
ルーク・スカイウォーカーではなく、“スターキラー”…。
20世紀フォックス社のアラン・ラッドJrとジョージ・ルーカスの間で、スペース・ファンタジー≪スター・ウォーズ≫製作について基本的な合意が出来たのは、1973年5月末のことだとされている。
それから、ジョージ・ルーカスの台本が≪ザ・ストーリーズ・オブ・メース・ウィンドゥ≫から、≪アドベンチャー・オブ・スターキラー≫を経て≪ザ・スター・ウォーズ第一話≫そして単純な≪ザ・スター・ウォーズ≫に変わったのが1975年の3月とある。
この台本はそれから五か月後に完成したルーク・スターキラー版第三稿なのである。
スターキラー版の≪スター・ウォーズ≫には、スカイウォーカー版にはない荒々しさ…とでも言うべきエネルギーと、独特の“わくわく感”にあふれている。
帝国軍に囚われているレイア姫は…のちにキャリー・フィッシャー演ずることになった世にも美しき姫君は、牢獄の中で、眼には見えぬ放射線によって“逆さ吊り”にされている。
それも“血にまみれて…”と、ト書きにちゃんと書いてある。
きれいな彼女の眼は、拷問の後遺症か、黄色い怪光を放っているというのである・・・。
そんな彼女を発見したハン・ソロが手早く辺りを探して放射線のスイッチを切ると、たおやかなレイア姫の体は床めがけて一気に墜落…するところを、チューバッカがさっと両手で抱き止め、ひと声「クゥ!」と鳴く。
ご承知のように映画のレイア姫は、独房の寝椅子に横になって半身を起こしたポーズでルークと出会います。
大衆はルーカスの才能に狂喜し
ハリウッドはルーカスの数に迎合した。
ジョージ・ルーカス版
スター・ウォーズ新旧三部作について
http://stanislavskii.tabigeinin.com/star.htm
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