ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

好奇心の深呼吸

文学の泉 Part 2
芥川賞受賞作家、辻仁成さんの言葉を紹介させていただきます。

一歳から天才教育を受けたピアニスト、というコピーにひとはだまされやすいけど、これには落とし穴もあるはず。


数えきれない一歳から天才教育を受けたピアニストたちのひとりがたまたま世に出たにすぎないんだもんね。大勢はどこへ消えたのか?そのことから学ぶべきだ。


ぼくは、今からでもおそくない、という言葉が好きだ。


うつむく青年は、たまにはお金を拾うこともあるだろうけど、でも結局、星をつかむことはないんだ。つまりうつむいているかぎり、魂をいやすべき力のあるものに出会うことはないということだね。


たまたま昨日深夜タクシーに乗ったんだ。
個人タクシーだったけど、走り出してまもなくして、いきなり運転手さんがしゃべりはじめて、自分は若いころ十三年もアメリカを放浪してたって、空手の師範だったって。


年齢を問うと、八十五歳だというんだね。彼が最後にいった言葉がわすれられないんだ。


「まだまだ、人生はこれからだから、勉強して次の目標を目指さなきゃ」


ぼくは想像したよ。そのおじいさんがどんな一生を今日まで生きてきたのかをね。
八十五歳の深夜タクシーの運転手だもんな。それもまだまだ現役なんだ。かっこいいじゃない。


葛飾北斎は数え90歳での死の床で「天があと10年・・・あと5年生きることを許されたなら自分は真の絵師になれるのに」と漏らしたそうです。すごいですね。

参考文献
何のために勉強するのか?10代の哲学 ポプラ社



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