ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

平和を愛する戦国武将

声優にとって大切なのは、いろいろな考え方を知ることです。

今からみると古いかも知れないけど、その時代では主流だったことは少なくありません。

昔の日本では、侍が刀を差して歩いても問題ありませんが、現代では銃刀法違反ですものね。

同じようにドラマの解釈も時代によって変わります。近年の時代劇ドラマには「平和を愛する戦国武将」が登場したりします。

平和と戦争という行為が【矛盾】していることは誰でも気づきます。

ただ深読みしてみますと、

「自分の統治のもとでこそ、民は幸せになり平和になる。これは戦いではない。圧政に苦しんでいる他国の民を救うための行動だ!」とも読み解けます。

だけどこれ、ブレヒトが指摘しているように【無限ループ】ですよね。

「自分の統治のもとでこそ、人びとは平和になる」と考える戦国武将が次々に現れたら、いつまでも戦争はなくならず、平和にもなりません。

話を戻します。

演劇には「時代に合わせた表現」がつきまといます。公共の場でタバコを吸う行為などがそうです。

その時代をリアルに描写するのか、現代に合わせた映像表現にするのか…。

「演劇におけるリアリズムを考える」とは、そういうことなのかも知れませんね。



【新入生募集中!】

18歳以上
年齢制限・入所試験なし。

無料体験入学 & レッスン見学受付中!
Voice actor laboratory 声優演技研究所