ゴッホの耳!【模造品】
ゴッホの耳 美術館のインチキ展示品
ゴッホ 耳を切った自画像(頭に包帯をした自画像)
ゴッホが自分の耳を切断したエピソードは、あまりにも有名です。
そのゴッホの耳(模造品)を美術館に展示するという「イタズラ」をやった男のお話を紹介します。
今回の元ネタは、こちら
ヒュー・トロイ(1906〜1964)は、アメリカ屈指の悪ふざけの達人でした。
1935年にモダンアート美術館がアメリカで最初のヴィンセント・ヴァン=ゴッホ展を開催したとき、トロイは、ほとんどの人々にとってはゴッホの理解よりも彼の数奇な一生のほうが魅力があるだろうと考えました。
トロイは、ほとんどの「芸術愛好家」が、ゴッホの作品よりも彼が自分の耳を切り落としたという事実のほうに引きつけられることを証明して見せると友人たちに告げました。
トロイは牛肉の小片を萎(しな)びた耳に見えるように形作って、青いヴェルヴェットの陳列ケースに入れて
【ヴィンセント・ヴァン=ゴッホが1888年12月24日に切り取って愛人のフランス人娼婦に送った耳】
と書かれた銘(めい)と一緒に
ゴッホ展が開催されている美術館のテーブルの上に、ケースをそっと置いたのです。
見物人がすぐにゴッホの絵を無視して、偽物の耳の前に殺到し、興奮して騒ぐのを見て、トロイは大いに満足したということです。
参考文献
詐欺とペテンの大百科 青土社
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