あなたが笑えば世界も笑う。その2
【ケーキの味は、その材料の単なる合計を超えたものである】
昨日のブログを、もう少し深く掘りさげてみましょう。
【内容】
たとえば一番いい例が、ロビンソン・クルーソーの物語だ。
難破して離れ島に流れ着いてしまったロビンソン・クルーソーという人が、たった一人ですべてのものをつくり出していくという物語。この話は『資本論』にも出てきます。
分業することで豊かになる
ロビンソン・クルーソーのようにたった一人で食べ物を集めるのは、なかなか大変だよね。それぞれ別々に、肉をとる人は肉をとることに専念し、魚をとる人は魚をとることに専念したほうがたくさんとれる。
社会全体で見れば、そのほうがたくさんとれるんだ。
その魚と肉を交換すれば、どちらも肉も魚も食べられる。それはそれぞれが別の仕事をしたからなんだ。これを「分業」といいます。
みんな別々の仕事をしている。分業しているから社会の富はだんだん豊かになってくるし、みんな、それぞれ他の人にとって役に立つものを交換しようとやっているから分業というのは成り立つわけです。
たとえばあなたが身の回りの生活に必要なものを全部一人でまかなおうとすると大変だよね。
まず自分の下着からつくらなければいけない。
そのためには、布の素材になるコットンも自分でつくらなければいけないでしょう。
食べるものだって、海に魚釣りに行っていたら、それだけで一日が終わってしまって、一日が終わっても食べ物にありつけなかったりするよね。
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チョコレートを作るには、カカオの栽培から始めなきゃならないの?絶対ムリです。バレンタインのとき困ります。
お菓子会社の戦略に乗せられないように気をつけてね…。
でも、今は分業になっているから、あなたがそんなことをしなくても、レストランに行けば食事ができるし、下着も洋服も買うことができる。
こういう社会的な分業が成り立っているからこそ、私たちの社会には富が蓄積されたんだ。
ひとりひとりが自分ですべて生産していたら、とても大変。
みんながいろいろ分業することによって社会が成り立っているし、その分業というのは、交換が成立しているからなんだよ、ということだね。
頁63−64
みんなが役割を分担して、つくったものを交換していくことで、社会は豊かになっていくんだね。
だからこそ昨日のブログでも紹介した「つながり」が大切なんですね。そのためにもケンカしないで仲良くしましょうね。
参考文献
池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 集英社
ストップ温暖化
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