いい世の中に
「敵に塩」ならぬ「相手投手に水」
仙台育英・小濃が星稜・荻原に「まだ先が長いんだから」
戦国時代、上杉謙信が武田信玄に塩を送って助けたという故事に習った報道がありました。
～毎日新聞より～
阪神甲子園球場で18日に行われた第101回全国高校野球選手権大会の準々決勝の星稜（石川）―仙台育英（宮城）戦で、攻撃側の選手がマウンド上の相手投手に飲み物を渡しに行く珍しい場面があった。
星稜が8点リードで迎えた七回の守りで、2死後に先発右腕・荻原が1番・中里に3球目を投じた後、右手首がつってタイムがかかった。この様子を三塁側ベンチで見ていた仙台育英の4番・小濃は、自分が飲もうと持っていたスポーツドリンク入りのコップを手にマウンドまで走り、「まだまだ先が長いんだから飲んでおけ」と手渡した。荻原は「すみません。ありがとうございます」と飲んだ。
このようなニュースが流れると「目立とうと思って」と揶揄(やゆ)する人も出てきたりしますが…
百歩譲って、もしも本当に目立とうと思ってやった行為だと仮定しても、わたしは仙台育英・小濃くんの姿勢は素晴らしいと思います。
なぜなら目立とうという行為は、社会に与える影響が、大きく２つに分かれると考えるからです。
最近は沈静化しましたが、店の商品を不適切に扱って動画で拡散するアルバイト店員の行動も、「悪ふざけをして目立とう」という心理が根底にあるんだと思います。
でもそのような目立とう精神は、世の中にいい影響を与えません。
反対に仙台育英・小濃くんの行動は、たとえ本心からではなかったとしても世の中にいい影響を与えます。本心からなら、なおさらです。
結論として、それがいい世の中につながるのなら、目立とうと思ってやる行為にもわたしは大いに賛成します。
「新聞記者は、どんな意図をもって記事を書いているのか？」というブログを昨日ＵＰしましたが、意図を読み解いて、うたがうだけではなく、あえてその気持ちに乗っかることも必要だと思います。
がああああああ！！！！！！
Voice actor laboratory 声優演技研究所
