ガリレイの生涯と地球温暖化
「それでも地球は回っている」
ガリレオの友人サグレドは、「地動説を公言したら、火あぶりの刑になるぞ」と忠告します。
それに対してガリレオは
「証拠を見せればいい。ブルーノ(注)が10年前に火あぶりになったのは証拠がなかったからだ。証拠があれば信じるしかないだろう」と言いますが
木星のガリレオ四大衛星、その他の証拠を示しても信じてもらえなかった【もみ消された】のは、みなさんご存知の通りです。
そして現在、21世紀。
先日のG7サミットで「地球温暖化問題」などを議論したようですが
「温暖化などない」「因果関係は認められない」という、どこかの国の大統領や御用学者たちに気を使ったのか、なんかすっきりしない結末でした。
ガリレオの生きていたころとあまり変わってないような気がしてしまうのは、私だけでしょうか。
物語を「むかしのこと、架空のこと」と考えるんじゃなくて、現実と照らし合わせるなど、いろんな視点でながめることが役に近づくヒントになるよ。
そんなことを話しながら、本日は「オンディーヌ」などのレッスンを行いました。
1か月くらい前にやった、女同士のバトル場面を配役を変えてやってみたんですけど楽しいレッスンが出来たと思います。
本日もありがとうございました。それでは、また来週。
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【注】ジョルダーノ・ブルーノ。イタリア出身の哲学者。コペルニクスの地動説を擁護したため、1600年2月17日、イタリアのローマで火刑になりました。
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ちなみにガリレオもトスカーナ大公国(現在のイタリア)の天文学者です。劇中のサグレドとの会話は、1610年1月10日の出来事です。
P.S.
北極の氷は年々減少しています。
夏に減って冬に増える±ゼロなら、「寒暖差が大きくなっただけ」とも考えられますが、昔に比べて氷は減っているんです。
ガリレオの時代、教会が地動説を認めなかったのは「おカネ」が原因のひとつだといわれています。
神様や聖書が否定されて、キリスト教の信者がへってしまうと、信者からの献金もへってしまうと教会側は考えたのです。
現代の温暖化を否定している人たちも経済優先、つまりおカネを優先している人たちが多いような気がします。
「洪水は我れ亡き後に来たれ」
有名な言葉です。フランス王ルイ15世の愛人だったポンパドゥール侯爵夫人の言葉とされています。
世界が大変なことになったらどうするかって?知ったことじゃないわ。そんなのはいずれ将来のこと。その時はもうわたしなんかいないもん。「どうせ洪水が起きるなら、わたしがいなくなってから起きてちょうだい」先のことは考えない。自分がいる間さえ無事に乗り切れればいい。
そういう意味です。
わたしもお金は好きだけど、こういう考えかたは好きにはなれないな…。
ポンパドゥール夫人は1764年4月15日(42歳没)に死去しました。
ちなみに、マリー・アントワネットがフランス革命【1789年から99年】で断頭台の露と消えたのは(ギロチンで処刑)、1793年10月16日(37歳没)です。
ポンパドゥール夫人が死去してから25年後に革命が起こったわけで、ある意味願いが かなったとも言えそうですね。
現実ってそんなもん?