チョップロジック・詭弁(きべん)とは
詭弁(きべん)*1に、ごまかされないように
環境を壊そうと、資源を浪費しようと、未来の人が生まれてくるのはその結果のおかげ。
今の世代も戦争や虐殺の歴史のある世界に生まれた。だが仮にこれらの惨禍(さんか)がなかったら、個々人の運命は一変して今の人は生まれていない。
「だから文句は言うな」という理屈・・・というか、チョップロジック・詭弁があります。
だけどこの理屈、どこかムリがありますね。
わかりやすく説明すると
「戦争や虐殺がなくならないかぎり、人類はしあわせになれない・・・ならば生まれてこない方がいいんじゃないか」と考えてしまう可能性もあったわけです。
そうなると子どもたちは生まれてこなくなりますよね。
つまり今の人たちが生まれたのは、戦争があったからではなく「いつかきっと戦争のない平和でしあわせな時代がやってくる」と【希望をすてなかった】からだ、とも考えられるわけです。
戦争があったからではなく、希望をすてなかったから、今の人たちは生まれてきた。だからこそ、いい世の中をめざしたっていいんです。
社会学者の宮台真司さんは、「理解が浅いからこんがらがって、おろかなふるまいに導かれてしまう」と語っています。
詭弁にまどわされないよう、いろんなことを知って、考えていきましょう。いい世の中に。
Voice actor laboratory 声優演技研究所
*1:間違っていることを、正しいと思わせるようにしむけた議論のこと。危弁とも。