いろんな掘り下げ
アニメキャラの年齢設定表をネットでひろったよ。
月日の経(た)つのは早いね。もう10月も半(なか)ばよ。
そういえば去年のちょうど今ごろも同じようなこと言ってた気が…。
やたら昭和のことに詳しいけどホントはいくつなんですか?
実はわたしとあなたは、このブログの中では同一人物の意志によって行動しているため、生年月日は同じ。しかも女ですらない。
だけど少し視野を広げて考えてみると、この現象は漫画やアニメの世界では「よくあること」だよ。
「ルパン三世カリオストロの城」のクラリス姫や、ナウシカを創造した原作者は男かしら女かしら?
「誰にもわかるアインシュタインのすべて」と、2日前にブログでも紹介した「空気を読んでも従わない」鴻上尚史さんの本を続けざまに読みました。
共通点と相違点を分けてみたいと思います。
共通点
どちらの本も「知られざる未知の真実」を深く掘り下げている。
相違点
鴻上(こうかみ)さんの本は、「なんとなく気がついていたけど、そこまで深く考えなかった」「だけど言われてみれば、たしかにそうだ」と納得できます。
が、
アインシュタインのほうは、「そうなんだろうけど・・・専門家じゃないと完全に理解するのは難しいよね」と、なってしまいます。
もちろんアインシュタインの理論もわかった方がいいです。だけど…
悲しいかな私の頭脳では正直よく分かりません…。
E=mc2
王子さまが解説するよ。
E=mc2【いーいこーるえむしーじじょう】とはアインシュタインが唱えたことで知られる公式だよ。
Eとは「エネルギー」
Mは「質量」
Cは「光」のことだ。
光の速度は一秒間に約30万キロメートルだ。30万の二乗だから900億だね。
この式によれば、1グラムほどの1円玉には2万トンほど (正確には15キロトン=1万5千トン) のTNT火薬に匹敵するエネルギーが隠されていることになるんだ。
これは広島に投下された原子爆弾と同じくらいのすさまじさなんだよ。
と、説明されたところで、「1円玉と原爆が同じっていわれても・・・?」みたいに、まったく理解できません。
1円玉のエネルギーをすべて電力に変換できたら、(エコな電力のような感じもするので) 温暖化はストップして、エネルギー問題も解消する数式なの?この推論は間違ってるとか…。ようするに、なんにもわかってません。
つまり、王子さまが説明してくれた言葉をオウムのように繰り返すことはできるけど、べつの言葉に置き換えて説明することは私にはムリなんですね。
リチャード・P・ファインマン【ノーベル賞を受賞した物理学者】
ある現象を本当に理解したと言えるのは、それが起こる理由に多くの異なる説明をつけられたときだけだ。
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「車いすの天才物理学者」ホーキング博士の元で理論物理学を学び、のちにホーキングのベストセラー「宇宙への秘密の鍵」の共著者となった、フランスのサイエンスライター、クリストフ・ガルファールは自著の中でこう述べています。
「科学者がわれわれの宇宙を記述するのに用いる二つの理論、すなわち場の量子論とアインシュタインの重力理論【※】【特殊相対性理論――(高速で)運動する物体についての理論――は、このどちらの理論にも含まれている。】
この二つはたしかにどちらも明晰でエレガントに見えるが、そこに含まれる概念の多くに問題があることは知っておいた方がいい。
実際、ありのままを正直に言うと、いまだ誰もこの宇宙のことを本当に理解してはいないのだ。
ヒッグス粒子や重力場など、予言されていたものが見つかったときにみんながこんなに喜ぶのは、たぶんこれがひとつの理由なんだろう。
いまあなたが自宅のソファにいようと、熱帯の浜辺にいようと、そのあなたの身のまわりの現実でさえ、じつは謎に包まれている。
そして、そうした「すべて」を説明できる「万物の理論」がいまだ確立されていないのは事実だ」
138億年宇宙の旅 頁349-350より
結論を述べますと
演劇における「日常の観察」とは、「鴻上さんの方法だろう」ということです。
世の中をいろいろと観察して、「そうか!なるほど!納得!」というものを見つけだそう。
そんなことを話しながら、今日は朗読のレッスンを行いました。
いいレッスンだったと思います。それでは、また来週
参考文献
138億年宇宙の旅 早川書房
Voice actor laboratory 声優演技研究所