ブラックコメディ?コブラ効果
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(スタンリー・キューブリック監督作品)という、ブラックコメディの傑作があります。
ざっくり説明すると
アメリカ空軍基地の司令官が精神に異常をきたし――つまり頭がおかしくなって――ソ連【現在のロシア】への核攻撃を命令します。
その後いろいろあって、本当に核戦争になっちゃったという映画です。
核戦争というシリアスなテーマを、なぜブラックコメディとして描いたのか
監督のキューブリックは
「だってこんなことジョーク<悪い冗談>だと思わなきゃやってられないじゃないか」と語っています。
この映画は主人公側の国に、頭のおかしくなった人物が出現します。
「自分たちは常に正しく、悪いのは常に相手の国の人間だ」という【ありがちな構図】にしなかったところに視点の鋭さを感じますね。
ブラックコメディ・その2
コブラ効果
「コブラ効果」*1とは【いいことをしようとしたら、前よりもずっと悪くなった】インドのお話がもとになってます。
ざっくり説明すると
昔のインドは、イギリスの植民地でした。
イギリス政府は、デリー<インドの首都>での毒ヘビ、コブラの害を心配して
「死んだコブラをもってくればお金をあげますよ」と宣言しました。
最初のうちは、「人びとにコブラを退治(たいじ)してもらおう」という政府の考えは成功したかに思えました。
でもズルい人が、こう考えたのです。
「コブラを養殖(ようしょく)して、殺して、政府にもっていけばお金がもうかるぞ」
イギリス政府はこれに気づいて
「もうコブラを持ってきてもお金は払いません」といいました。
コブラを育てていた人は「残念。もうお金がもらえないのか…」と、コブラを野山に放してしまったため、
野生のコブラが前よりも増えてしまった、というお話です。
「博士の異常な愛情」「コブラ効果」…悪い冗談だと思わなきゃやってられないよってこと、ホントありますね。
しかしそれをわかったうえでもなお、いい世の中になってほしいです。
Voice actor laboratory 声優演技研究所
ベビーカーの赤ちゃんを見かけたら、ニコニコしながら手をふって「かわいいね」と言ってるんだ。
そうすると、お母さんはすっごく喜んでくれるよ。例外なく。
たったそれだけのことだけど、そういう世の中って悪くないんじゃないかな。
ほんのちょっとの心掛けが、いい世の中につながるかもね。
ベビーカーというのがポイントですね。5~6歳の子に声をかけると不審者と間違えられるので注意しましょう。