感情を開放する。
人は仮面をかぶり、正体を隠すことによって大胆になれます。心理学では「仮面効果」と呼ばれています。
ですから、照(て)れてしまったり、なんとなく恥ずかしくて、演技の基本のひとつである「感情の開放」が、うまくできない場合は
自分のままで感情を開放しようと【正攻法で押し切る】のではなく、「稽古場の中では他人になりきろう」と発想を変えてみるのも一つの手です。
ひいてはそれが、自分とは違う「役という他人を演じる」ことにもつながりますよ。
感情発散。その2
もうひとつ…
「旅の恥は搔き捨て<たびのはじはかきすて>」
これも、「自分が誰だかわからない旅先では、普段ならやらない恥ずかしい言動も平気でやってしまう」人間心理です。
この心理を応用して「稽古場の人たちはみんな自分を知らない他人だから、思いっきり大胆になれるぞ」と思い込むのも手だと思います。
これは、はじめていくワークショップなどでは効果大ですね。
ただ、「すなおな自分を出す」ことと「暴言を吐いてあばれる」ことは全然違います。自分らしく明るく楽しく伸び伸びとふるまってくださいね。
緊張することは誰にでもあります。ペンネーム、芸名を名乗る心理もある意味同じです。ネット掲示板の名無しさんも(笑)。だからこそ、ほんのちょっと視点を変えて、壁なんて乗り越えちゃおう。
Voice actor laboratory 声優演技研究所