読書となぞなぞで読解力は伸びる?
新聞などの報道によりますと、PISAの調査で、日本は読解力が15位となり低下傾向にあることがわかりました。
前々回の4位、前回の8位から下がり続けています。
調査では読書<雑誌以外>についても尋ねています。
それによると、本を「読む」グループの方が「読まない」グループよりも読解力が高いことがわかりました。
では、どんな本を読んだグループの得点が高かったのか。
最も得点差が大きいのは小説や物語などのフィクションでした。
次いで新聞、漫画となりました。
「論理的」な文章だけが、読解力を育むとは限らないのかもしれませんね。
語彙量の数・比較表
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フィクション ⇒ 約3万語 ノンフィクション ⇒ 約5万語
ノンフィクションのほうが専門性が高いため、語彙量も多い。したがって、小説よりもノンフィクションのほうが有利という説もあるが、どうやらあまり気にしなくてもよさそうだ。
また、文章に寄り添って「理解する」のは得意でも、書かれている内容や筆者の考えの妥当性を吟味するといった「評価・熟考」型の問いは苦手なことも判明しました。
昨日のブログでもふれましたが、誰もが様々な情報を発信できるインターネット社会では、情報の真偽、つまり「この人はウソをついているのかどうか」を見抜く力が求められます。
日本では長らく、共感をもって作品を読む教え方が主流でした。しかし最近では、書かれていることをうのみにせず、批評的に読む方法の研究が進んでいます。
他人の意見に流されずに自らの頭で考え、表現する。そんな習慣を身につけていきましょう。
あたりまえをうたがえ。
いじわるなぞなぞで読解力アップ
うらにわにはにわにわにはにわにわとりがいる
答「4羽」今晩、忍びこもう・・・
あなたのおばあさんは死んでいませんね
答「おばあさんは、まだ生きていますね」と「死んじゃって、もういませんね」の二通りの解釈ができますね。
魔法使いが言いました。「このビンの中の水は、なんでもとかして消してしまう不思議な水です。これをさしあげます」本当かウソか。
答「ウソ」なんでビンはとけないの?
「国際ホテル殺人事件」
あるカップルがホテルの最上階に泊まった。
次の日、二人の死体が発見された。
ホテルの部屋は完全な密室で、誰も部屋に侵入した形跡はなかった。
二人は無理心中したのだろうか?それとも他殺か?
答「他殺」タイトルが殺人事件だから。
読解力アップの方法は1つじゃないと思います。応援してます
おまけ「クイズ」と「なぞなぞ」の違い
クイズとは、フランスの首都は?「パリ」 日本で一番高い山は?「富士山」のように答えは1つのもの。知識の量で優劣が決まることが多い。
なぞなぞとは、スフィンクスの謎かけ「朝は4本足、昼は2本足、夕は3本足、この生き物はなあに?」答えは「人間」のように、知識というよりも「知恵」。柔軟な発想で答えをさがす問題が多い。
Voice actor laboratory 声優演技研究所