あるときは男装の麗人
しかしてその実体は
シェイクスピアの戯曲には、女性が男性に変装する話が――わたしの知るかぎり――4つあります。
1.ヴェニスの商人
2.シンベリン
3.十二夜
4.お気に召すまま
これはあくまで推測ですが
シェイクスピアの時代には「女優」はいませんでした。したがって女性の役はすべて男性<少年俳優>が演じていたのです【ここまでは事実】。それと無縁ではないのかもしれません。【これは推測】
つまりこうです。
「もともと男だし、物語の途中で男になってもいいんじゃないの?」
あくまで推測です。
ただしそうなるとこうなります。
女優がいないため男性が女性を演じる。
物語の中でその女性は男性に変装する。
しかし男のふりをしている女性の実体は男性である。
混沌(こんとん)としてます、カオスです。それではまた。
正統なシェイクスピア劇を再現しようとするならば、女優を起用した時点で、古典に忠実ではなくなってしまうという考えも成り立つな。