アニメのヒーローとは
映画評論家・町山智浩さんの、ツイッターによる呼びかけを紹介させていただきます。
みんな苦しい時だからこそ、生活保護受給者や外国人を切り捨てようという意見に思わず「いいね」しそうになったら、子どもの頃好きだったマンガの主人公やテレビのヒーローを思い出してください。彼らがそんなことを言うか想像してみてください。
国民の税金を必要な時に給付しない政府に対して本来向かうべき怒りを、自分よりも弱い年金受給者や外国人に対して向ける人が、あなたの好きなマンガやアニメでヒーローになるかどうか考えてください。
「弱い者イジメをする人が好き」という人はおそらくいないと思います。
だけど人間には、「あるときハッと気がついたら、いつの間にか自分がいちばん軽蔑していた人間の味方をしていた」ということがあるんです。
その「まさか自分が・・・」という思いを描いた映画が「戦場にかける橋」です。
主題歌の「クワイ河マーチ」は、運動会などでもおなじみの曲ですから、みなさんどこかで一度は耳にしたことがあると思います。文句なしにおすすめします。
もしかしたら「理想論だ」と反論される方がいるかもしれませんが、こんな時だからこそ理想を語ることが必要なんだと思います。
じゃないと世の中はメチャクチャになっちゃうと思いますよ。
心がささくれ立っている今だからこそ、平和ないい世の中を願っています。