あらしのよるに.6
六巻目「ふぶきのあした」
おおかみのガブとやぎのメイの友情を描いた絵本「あらしのよるに」シリーズ第六作目「ふぶきのあした」のテーマを、原作者の木村祐一さんが語っています。
いちばん大切なもの
全然種類の違う二匹がはじめて一緒に生活をする。
ところがあこがれていた生活をしてみると、今まで気がつかなかったイヤな面や現実的に受け入れたくないところなどが目についてくる。
これを乗り越えてはじめて二匹は「本当の親密さ」をつくりだしていける訳だ。
これがこの巻の前半のテーマ。
そしてとうとう生か死かというところで、生きていくのに一番大切なことはなにか、それは時間の長さや量ではないということを悟っていく。
これが後半のテーマであるが、あえて言うならこのシリーズ全体のテーマかもしれない。
参考文献
きむら式 童話のつくり方 講談社現代新書
アニメや映画には「人間社会のいろんなこと」がテーマとして描かれています。絵本の「あらしのよるに」シリーズだけではありません。
だからこそ読解力を向上させるには、日常を観察して、世の中のいろんなことを知っておくことが大切なんですね。それが演技力のアップにもつながりますよ。