昨日UPした動画の中で「演技とは行動だ」と説明しました。
しかし、動かないのも行動です。
スタニスラフスキーの著書「俳優修業」から抜粋します。
舞台で、微動だにせず腰掛けている人間は、不活動を意味するのではない。
身じろぎもせず腰をかけていても、行動をとることはできるのだ。
身体が動かないのは、心理描写の結果であり、演技上、はるかに重要なのは、そういう内的活動である。
演技の本質は、見せかけの芝居ではなく、その精神的内容にあるのだ。
演技における行動とは「心を動かすこと」なんですね。
これを解釈すると・・・
恐怖などで体が硬直して動かなくなることも行動にふくまれますね。
演劇では、お化けや恐竜、殺人鬼におそわれることがたくさんありますからね。
そんなときは大きな声を出そうとしても、怖くてまったく声が出ないとかね。
まとめ
1.演技とは行動である。
2.そして「身体が動かない」などもふくめて、なぜそうなったのか登場人物の気持ちをさぐっていこう。
3.行動にはすべて理由がある。人間や動物が、何らかの行動をしたならば、そこには必ず理由がある。その理由を見つけ出そう。
【行動】野生動物の群れが急に走り出した。
【理由】なにか危険を察知した。
演劇にあてはめると、危険を察知して走り出すと足がもつれてコケる、のは恐怖映画のお約束ね。
「行動」と「その理由」を考える。おぼえておこうね。