感情の開放
演技のレッスンには、「アフレコ」「朗読」「舞台稽古」に入る前に知っておくべき事柄が、いくつかあります。
それは外郎売に代表される「滑舌」「発声」「発音」であり
「感情の開放」「喜怒哀楽の表現」「文章の読解」です。
今回のブログでは「感情の開放」について説明します。
感情の開放は、なぜ必要なのか。それは
台本を読んで役の人物が笑っていたとしても「感情の開放」がうまくできていないと、自分の思いどおりに笑いを表現しコントロールすることが困難になるからです。
子役は演技がうまい。なぜ?
赤ちゃんや子どもは、感情を開放して毎日を過ごしています。子どもには「恥ずかしい」という概念がまだまだ希薄なのが理由のひとつです。
そのため保育園や幼稚園の保育士さんたちは、園児の家庭の内部事情をよく知っている、といわれています。子どもが全部しゃべってしまうからです。親にとってはとても恥ずかしい事実ですね。
そんな子どもたちも大人になるにつれて少しずつ感情を隠すようになります。「恥ずかしい」という気持ちがだんだん芽生えてくるんですね。
さらに未来予測のシミュレーションができるようになると、たとえば好きな相手に告白した場合、さまざまなケースが予想でき、子どものころのように自由に感情を発露することは難しくなっていくのです。
人間は大人になるにつれ、感情を押さえつけるように「ある意味、学習」しながら成長します。しかし演技の練習という観点からみると、役の気持ちを思い通りに表現しコントロールすることは難しくなります。
だからこそ感情の開放を学ぶんです。
そして練習のレベルが進むにつれて、コメディやギャグなどを除いて、小学生の役と高校生が同じ感情の発露をしながら演技をしていたらヘンだよね。役の年齢が上がるにつれ、役の人物も現実と同じように秘密がふえ葛藤し悩んだりするよね。
そんなことを考えながらレッスンしていくのが演技の練習なんですね。演技の練習、基本のキでした。
感情の開放練習
たとえばこんな感情をコントロールする練習方法がありますよ。