昨日のブログの続きだよ。
湯川秀樹の、すごいエピソード
雨宮一郎に対して彌永昌吉(いやながしょうきち)は偉い先生だった。
生徒にむかってね、「何かおもしろそうじゃないか」と思い、「日曜日にゆっくり話してくれ」そう声をかける。
湯川秀樹にも同じような話があるね。
授業中、黒板に数式を書いていて、何度も黒板を見るんだ。それで、「ちょっと待ってくれ」といって、教室を出て行ってしまった。
それで、数学の先生を連れてきて、「先生、どうもこれ、変なように思うんだけど、まちがっている?」と言ったっていうんだね。
もちろん生徒の前ですよ。
それで、それを見ていた数学の先生は、「ああ、これ、ここがまちがっている」そういって、少しなおした。そこから湯川さんは、ふたたび講義をつづけたっていうんだ。
この率直さだね。そのことが、生徒にすごく強い印象を与える。
率直さって、教育的に見れば、とてもいいでしょう。でも、こういう教師はきわめて少ない。ほんとうに少ないと思う。
雨宮の場合は、彌永昌吉は生徒から学ぶ人だったんだ。生徒から学ぶことって、よくあるんだ。生徒から学べない教師は、教師として相当まずいんじゃないかな。
アインシュタインにも同じようなエピソードがありましたね。
本当にすごい人は、いばったりしないんですね。
こんな話を聞いたことがあるよ。
本当にすごい人は、周りのみんなが「あの人はすごい」と認めているから、いばる必要がない。
だって、すごいうえに、やさしくていばらないとなったら、自分の評判はどんどんアップするでしょそっちのほうがいいもん。
だけど、すごくない人は、いばらないと誰も自分の言うことを聞いてくれない。
いばったり、おどしたり、いじめたりして、自分の意見を聞かせる必要がある。「だから、いばるんだ」とね。
権力をカサにきていばる人がのさばる社会はいやですね。すごい人を見習って、ステキな世の中に。
参考文献