ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

すごい先生、その2

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昨日のブログの続きだよ。 

 

湯川秀樹の、すごいエピソード

鶴見俊輔

雨宮一郎に対して彌永昌吉(いやながしょうきち)は偉い先生だった。

生徒にむかってね、「何かおもしろそうじゃないか」と思い、「日曜日にゆっくり話してくれ」そう声をかける。

湯川秀樹にも同じような話があるね。

 

授業中、黒板に数式を書いていて、何度も黒板を見るんだ。それで、「ちょっと待ってくれ」といって、教室を出て行ってしまった。

それで、数学の先生を連れてきて、「先生、どうもこれ、変なように思うんだけど、まちがっている?」と言ったっていうんだね。

 

もちろん生徒の前ですよ。

 

それで、それを見ていた数学の先生は、「ああ、これ、ここがまちがっている」そういって、少しなおした。そこから湯川さんは、ふたたび講義をつづけたっていうんだ。

この率直さだね。そのことが、生徒にすごく強い印象を与える。

率直さって、教育的に見れば、とてもいいでしょう。でも、こういう教師はきわめて少ない。ほんとうに少ないと思う。

雨宮の場合は、彌永昌吉は生徒から学ぶ人だったんだ。生徒から学ぶことって、よくあるんだ。生徒から学べない教師は、教師として相当まずいんじゃないかな。

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アインシュタインにも同じようなエピソードがありましたね。

seiyukenkyujo.hatenablog.com

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本当にすごい人は、いばったりしないんですね。

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こんな話を聞いたことがあるよ。

本当にすごい人は、周りのみんなが「あの人はすごい」と認めているから、いばる必要がない。

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だって、すごいうえに、やさしくていばらないとなったら、自分の評判はどんどんアップするでしょf:id:seiyukenkyujo:20190913102010g:plainそっちのほうがいいもん。

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だけど、すごくない人は、いばらないと誰も自分の言うことを聞いてくれない。

いばったり、おどしたり、いじめたりして、自分の意見を聞かせる必要がある。「だから、いばるんだ」とね。

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権力をカサにきていばる人がのさばる社会はいやですね。すごい人を見習って、ステキな世の中に。f:id:seiyukenkyujo:20190804183741g:plain

参考文献

大人になるって何?鶴見俊輔と中学生たち 晶文社

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www1.odn.ne.jp

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