カンビュセスの籤
「カンビュセスの籤(くじ)」について生徒といろいろ話し合ってます。
終末戦争で人類のほとんどが滅んでしまった世界
人類は地球外文明へ向けてSOSを発信しますが・・・というお話です。
コロナで世界中が大変だけど、世界の国や人びとはおたがいに助け合っているのかな。
おなじ地球人同士でも おたがいを完全に信頼できていないのに、なんの関係もない宇宙人がわざわざ助けに来てくれるのかな。
原作者の藤子不二雄Fさんが言いたかったのは、「この物語のようにならないためにも、みんなで力を合わせて助け合おう」ってことじゃないのかな。
地球を侵略する宇宙人のお話はたくさんあります。地球が生命に満ちあふれた星なら宇宙人は侵略者だけど、たいへんなことになったら宇宙人が助けてくれるって考えるのは甘くないかな。
宇宙人に助けてもらう…つまり【神頼み】するしかない、なんてことになる前に「環境問題」や「気候変動」について、もっと考えてみることが大切なんじゃないのかな。
ファンタジー作品として読み解くか、リアルな物語として現実と照らし合わせて考えるか?
そんな感じで、時事ネタも交えながら生徒たちといろんなことを考えたりしています。
いい世の中になってほしいですね。それでは、また。
解釈の背景
このように考えてしまう背景には、「カンビュセスの籤」(1977年)の4年前に公開されたSF映画「ソイレント・グリーン」(1973年)の影響が、かなりあることを付け加えておきます。
ソイレント・グリーン(1973年)に描かれている時代背景は、2022年!つまり今年です。なんかすげー。
【追記】2022/01/16