「裸の王様」その後は?
裸の王様
「なんにも着てやしない」一人の子供が言いました。
「なんにも着ていらっしゃらない!」とうとうしまいに、ひとり残らずこう叫びました。
これには皇帝もお困りになりました。
けれども、「いまさら行列をやめるわけにはいかんわい。」とお考えになりました。
そこで、なおさらもったいぶってお歩きになりました。
そして、侍従たちは、ありもしない裳裾(もすそ)をささげて進みましたとさ。
完訳アンデルセン童話集(一)「皇帝の新しい着物」より 岩波文庫
裸の王様は、この後どうなったのかな。ずっと王様でいたのかな。
裸で歩いたくらい、ゆるしてあげなよ。かわいい王様だと思うよ。
サギ師のウソにころっとダマされて、しかも自分がまちがっていたことを認めようとしない人が国のトップでいいのかな。
もしかすると次は、敵のスパイや 心無い人の口車に乗せられて国が大変なことになっちゃうかもしれないね。