ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

妹萌え💗

孤児の感情 川端康成

父母が死んだ夏から、四歳の私と一歳の妹とは、別々の家に引取られて大きくなった。

幼い頃の私は父母が死んだことも忘れていたし、妹が生きていることも忘れていた。

だから、田舎の家の縁側に七歳の私と並んで焼栗(やきぐり)を食っている女の子、その日初めて見る都会風な女の子が、ぽんと天から降った妹であることに、私は面喰らった。

そして、妹が十五の頃から私は故郷に帰らない。最後に会った時、妹はもう女学校に通っていた。

———その妹に結婚の話が持上った。相手の男は東京にいる。その人に会ってみるために、東京へ来て私の下宿に泊る。 

停車場で五年振りに見る妹は、顔と姿が美しい、結婚期の娘であった。

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萌えだ。f:id:seiyukenkyujo:20191122020447g:plain これは妹萌えだ。f:id:seiyukenkyujo:20200829055205g:plain

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自分好みの美人に成長した妹と、ひとつ屋根の下…どころか「同じ部屋」で寝起きすることになった兄は、妹の寝顔を眺めながら悶々(もんもん)と悩むのです。 

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妹は毎晩私より二時間さきに寝床に入る。

髪の豊かな色の白い女とでなければ、私は断じて結婚しない。———こんなことを私はしきりに考えている。妹が髪の豊かな色の白い女だからである。

あちらを向いた妹の寝顔を見て考えている。 

「こいつは馬鹿だ。反省と懐疑ということを知らない馬鹿だ。」

 男と床を並べて、よく平気で眠れたもんだ。妹という概念に安心しているのだ。

兄妹ではあっても、一つの家に寝るなぞは生れて初めてであるし、

兄妹であるからという気持も、私達の場合には、人間の感情の因習を概念的に信じることに過ぎないのだ。

私は父や母を見た覚えもない。

千代子が私の妹であるとは思えても、

しかし、若(も)しそれを忘れてしまったら————。

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——でも、やっぱりその先にはいかないんですね・・・。

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川端文学に登場する男たちは、「雪国 (島村)」や「海の火祭 (新一)」「山の音 (修一)」のような例外(!)を除いては、どちらかというと、奥手でシャイな男性が多いです。

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だからある程度、展開は予想してましたが・・・。

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もうちょっと強引に行動してほしかったニャ。

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f:id:seiyukenkyujo:20210116110150g:plainき・・・近親相姦

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f:id:seiyukenkyujo:20191130045805g:plain純文学、純文学。

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