ハンク・アーロン氏
ハンク・アーロンみたいな選手になりたいんだ。
「がんばれ!ベアーズ」(1976年) より
ハンク・アーロン氏がお亡くなりになりました。東京新聞のコラム「筆洗」より抜粋させていただきます。
野球の神様ベーブ・ルースを超える選手となった。通算本塁打七百五十五本。ブレーブスの強打者ハンク・アーロンさんが亡くなった。八十六歳
▼「ルースの本塁打記録を追いかけることは最高の喜びとなるはずだったが、最悪だった」と書いていた。白人のルースの記録を黒人が塗り替えるのは許せない。そう考える人々がいた。「引退しろ」「キング牧師は早死にした」。届いた九十万通の手紙。大半が脅迫や嫌がらせだった
▼自身の苦い経験からだろう。王貞治選手がアーロンさんの通算本塁打記録を抜いた時、一切、ケチをつけず、称賛した。アーロンが認めた。当時の日本の少年にはそれがどれほどうれしかったことか
ご冥福をお祈りいたします。