大蝦蟇(がま)の伝説
ある男が比叡山に登った時、山中にひときわ、大きな岩をみつけた。岩の上によじ登り、寝転んでたばこをふかしていると突然大きな地震が起きた▼
あわてて岩から降りた。よく見ると岩ではなく、大蝦蟇(がま)だった。「日本伝説集」にある。たばこの火が背中に落ち、巨大なカエルを目覚めさせたか▼
東京新聞コラム「筆洗」より
この伝説は、いつごろ出来たんだろう・・・そう思って調べてみました。
キーワードは「たばこ」です。
たばこは、コロンブスによってアメリカ大陸からヨーロッパに広まり、その後ポルトガル人が日本へ持ち込みました。*1
たばこが日本へ伝わった正確な年代や状況は、日本およびヨーロッパともに現存する明確な記録がないため、今のところ推測の粋を出ません。
しかし、以下の2説をはじめ、さまざまな説が存在します。
天文年間説
天文12(1543)年に種子島に漂着したポルトガル人が、鉄砲とともに伝えたとする説
慶長年間説
慶長10(1605)年前後に、ポルトガルやスペインなどの西欧諸国=南蛮から渡来したとする説
たばこが日本に伝えられた当初、喫煙やたばこ耕作は、風紀の乱れや失火、米や麦などの耕作の妨げになるとして禁じられました。
しかし、禁令下においてもたばこは流行していったため、次第に容認され、庶民を中心に嗜好品として浸透していくことになるのです。
江戸時代の人々は、刻んだたばこをキセルで吸っていました。当初は刻みも粗いものでしたが、次第に喫味がやわらかな細刻みたばこが好まれ、定着しました。
また、たばこ盆やたばこ入れなどの喫煙具がつくられるなど、日本独自の喫煙文化が発展したそうです。
情報元
たばこJTウェブサイトより
以上のことからあの伝説は、一般の庶民に喫煙習慣が広まった「江戸時代に出来たのだろう」と推測できますね。
しみじみ・・・
そういえば去年の秋、雨上がりの杉並区の路上で大きなヒキガエル【ガマガエル】を見かけたのを思い出しました。「東京で頑張ってるね」と応援しちゃったことを覚えてます。
禁煙
最後にタバコを吸ったのが 2001年2月23日ですから、禁煙して20年になります。早いもんですね。