続日本沈没
小松左京さん原作で「続日本沈没」の企画があったそうです。*1
キャッチコピーは「祖国を失った日本人は世界史から抹殺されるのか?」で、難民化した日本人の受難が描かれるという内容だったようです。
もしも自分たちが難民の立場になったら・・・。
残念ながら「続日本沈没」は映画化には至りませんでした。見てみたかった作品ですね。差別などのない平和な世の中になってほしいです。
日本以外全部沈没 筒井康隆
筒井康隆さん原作の「日本以外全部沈没」は、受け入れた難民をぞんざいに扱い、悲惨な結末を迎えるという爆笑喜劇です。
「あんなことをしたから、こうなった」因果応報譚として読み解くと、旧約聖書に登場する、退廃し神の怒りにふれ滅亡した「ソドムとゴモラ」のような物語でもありますね。おすすめします。
そういえば筒井康隆さんは「バブリング創世記」でも聖書のパロディをやってましたね。
参考
日本以外全部沈没 角川文庫
*1:
『続日本沈没』の企画
1973年末夕刊紙に東宝の翌年以降の大作ラインナップの広告が出された際、『エスパイ』、『ノストラダムスの大予言』等と共に発表された[29]。製作前の各作品に「抽選で50名を試写会にご招待」とまで告知された。
監督と特技監督には前作と同じ森谷司郎と中野昭慶を起用。タイトル横に付けられたキャッチ・コピーは「祖国を失った日本人は世界史から抹殺されるのか?」だった。
プロットとしてはジュネーブで再会する小野寺と玲子、難民化した日本人の受難、日本政府の裏資金での国土調達活動等が描かれると言われた。
しかし、小松の原作執筆が進まず、公開予定が1976年に延期されたのち、製作は立ち消えになり幻の企画となった[29]。
出典
[29].^ a b 東宝特撮映画大全集 2012, p. 190, 「『東京湾炎上』撮影秘話-特別編- 東宝映像の大作路線」
ウィキペディアより