不審者の心理と演技のヒント
不審な人物に注意しよう
というツイートを見かけました。
「考え方が古いなぁ」と、そのときは何のアクションも起こさなかったんだけど、演技のヒントになることに気がついたので説明しますね。
不審な格好をしている不審者はいない。
これは10年以上前に見た、TVのワイドショーから得た情報です。
人は、悪いことをしようと思ったら、「あやしまれないように」と考えるのが普通です。
空き巣や泥棒をしようとたくらんでいる人は
オフィス街ではスーツ姿
住宅街ではスーツ姿だと目立って怪しまれるので、電気工事やガス工事の作業員の格好をして忍び込む家を物色するんだそうです。
誰が見てもあやしい不審者なんていないんです。
もし事件が起きた場合でも
「あやしい人、不審な人物はいませんでしたか」という目撃情報の集め方はサイアクなんです。
だって、あやしい格好をしている不審者なんていないから、答えは「不審な人は見かけませんでした」になっちゃうでしょ。
じゃあ、どう尋ねるか
「どんな人を見かけましたか」なんですね。
というわけで、犯罪者の心理と演技の関連性についてのお話でした。海外ドラマでは、かなり前からこの心理は演技で使われてるよ。それでは、また。
不審者と悪人とネタバレ演技
いい人か悪い人かお客さんにわかるように演じないと混乱しませんか
大丈夫。
だって最初から「この人は悪人です」と演じたらネタバレになっちゃうでしょ。もちろんワザとそうしてる勧善懲悪的な作品もあるけどね。
いい人のふりをした悪人にダマされた登場人物が、その後どんな目に遭(あ)うのかを見ていればお客さんは理解できます。
「名探偵コナン」を思い浮かべてくれるとわかります。コナンに出てくる犯人は最後の最後までいい人のふりをするでしょ。
名探偵コナンだけでなく、ミステリー小説などの推理ものは、悪人が誰なのか最後までわかりません。あれと同じなんですね。
以上、不審者の心理と演技の関連性についてでした。