人間の善と悪とおサルさん
ホントかどうかは別にして、この説はおもしろいです。
東京新聞のコラム「筆洗」より抜粋させていただきます。
▼「サル学」の権威、世界的霊長類学者で日本モンキーセンター(愛知県犬山市)所長などを務めた京都大学名誉教授の河合雅雄さんが亡くなった。九十七歳
▼霊長類研究を選んだのは人間とは何かについて探るためだったそうだ。とりわけ、人間が持つ善と悪について進化の過程から考えたかった
▼河合さんの独創的な推論がある。霊長類は元来、植物食だったが、肉食にも向かった。この傾向を強くしたのが人類で、結果、草食獣の集合性、やさしさ、思いやりなどの「善」と肉食獣の残虐性、搾取と収奪などの「悪」という両面を併せ持つようになったのではないか
▼サルから「悪の世界」を背負わされた。その「悪」にどう向き合うべきか。河合さんが人類に遺(のこ)した大きな宿題なのだろう。
草食動物でも、恐竜のトリケラトプスみたいな「サイ」は凶暴ですし、あまり知られていませんが、「カバ」や「キリン」も凶暴で危険な一面があるそうです。
草食動物だから「温和」とは一概に言えないとは思いますが、それを踏まえても河合教授の推論は、いいと思います。すごいです。
いろんなことに興味を持って成長に役立てましょう。