ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

基本のお話

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伊集院光とらじおと」からの情報です。 

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伊集院光

この期に及んでね、基本の基本みたいなことを調べたりするんスけど・・・

「一両」ってあるじゃないですか。

「一両小判」って今の価値だといくらなの?みたいなことを、あんま考えないで当時やってて・・・今、スマホで調べられるじゃないですか。

そうするとね、いろいろ出てくるんですよ。

「米換算」当時の江戸時代の紙が残ってるじゃないですか。そうするとお米がいくらだったの?って噺あるでしょ。

そうするとね、江戸時代って、庶民はお米、白いおまんまは食べないから、高級品なんですよ、今と比べるとずっと。で、「一両で買える米ってのはこれぐらい」って出てくる。

それを今はいくらで買えるかってやっていくと、一両は4万円ぐらいだったと。

 

柴田理恵

あ、そうなんだ。

 

伊集院光

千両箱は千倍だから、4千万円ぐらい入ってる。

 

柴田理恵

へえ~。

 

伊集院光

で、さらにすごいのは、職人さんとかのお給金、手間賃の換算でいくと、また記録が残ってるわけ。

「何か月でいくらあげました」みたいな噺が残ってて、

で、今、職人さんを雇ってそれぐらいの時間、働いてもらうとどれぐらい?っていうと

まぁその、職人さんのウデにもよるんだけど、そうするともう、一両ってね、25万から40万ぐらいなんだって。

 

柴田理恵

はぁ~すごいね。

 

伊集院光

そうすると、4億円!千両箱。

 

柴田理恵

うわ~。ずいぶん違うね。

 

伊集院光

ずいぶん違うでしょ。

 

柴田理恵

4千万と4億円(笑)。10倍じゃん。

 

伊集院光

でさ、ネズミ小僧っているじゃないすか。

いろんな挿絵を見ると、スタンダードなネズミ小僧は千両箱を一個抱えたりとか二個抱えたりしてるんだけど、すごいやつはね4つぐらい両肩に乗っけて・・・16億だ。

 

柴田理恵

(笑い)

 

伊集院光

16億の中から、一枚40万円を庶民に投げてる。

 

柴田理恵

うわぁ・・・。

 

伊集院光

あのぅZOZOTOWNの人だな・・・と。

 

一同笑い

 

伊集院光

おカネばらまいてんだなと思ったりとか(笑)。

当時はそういうことを・・・(基本をおろそかにしていて・・・)

いや、逆に言うと・・・師匠の円楽はすっごい調べてたの。

そういうことを一生懸命勉強してる人なのに・・・

全然、なんかめんどくさいことをやってんなって思ってて・・・。

 

柴田理恵

昔でしょ。(でも、それは仕方ないよ)

 

伊集院光

昔・・・。(そうなのかもしれないけど…)

 

柴田理恵

昔はね。(若いころって、そういうもんだよ)

 

伊集院光

でも今はやっぱ大事だなって思って、なんか・・・。

 

柴田理恵

そうね・・・。実感として語ったり、たとえ話するときに、ずいぶん変わるもんね。

 

伊集院光

そうなんですよ。

・・・あ、もうちょっと長くなっていいですか。

 

柴田理恵

いいよ。

 

伊集院光

当時、その・・・師匠の円楽が、今から30年ぐらい前に、すごい軽い前座さんがやるような「時そば」っていう・・・。

 

柴田理恵

ああ、はいはいはい。

 

伊集院光

なんとなくわかるでしょ。

16文のお蕎麦(そば)食べて、小銭で払うよって言って、数え間違いで、ちょっとお金をせしめるっていう噺があるんですけど、

時そばをやってるときに、この蕎麦の値段と、その一文っていうお金は、どういう基準だっつって・・・

 

柴田理恵

ほぉ・・・。

 

伊集院光

今の物価換算でいうと、10円とか20円の話ですよ、と。

 

柴田理恵

うんうんうん、そうですね。

 

伊集院光

それを誤魔化すのはサギ行為とかではなくて、いたずらだと。

 

柴田理恵

ああ、そうか。

 

伊集院光

そうそうそう。

だってそのさ、10円誤魔化すのは、この10円を集めて、すごいこう・・・、なにか儲けようっていう「悪巧み」じゃなくて、

なんかその、ちょっとイタズラして、からかってやろうかな(笑い)って思ってるっていう心持ちでやらないと間違えるっていう・・・。

 

柴田理恵

ああ~なるほどねぇ(感心)

 

伊集院光

聞き流してましたねぇ。(笑い)・・・今はなんかまた、そんなのを・・・。

 

柴田理恵

おもしろい、おもしろいですねえ。

 

伊集院光

いや、なんか、おもしろさに気付かなかったこととか、

10代の僕にはおもしろさの奥が全然わかってないから、

なんかひとつひとつ、おもしれえなぁとかね、あんまり思うとね、なんか手に負えないなってなっちゃう・・・。

 

柴田理恵

ああ~わかるなぁ。

 

伊集院光

さじ加減がねぇ・・・。

 

柴田理恵

いきおいでやっちゃうものでもあるからねぇ、大それたことを。

 

伊集院光

そうなんですよねぇ。

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つまり、こういうことだと思います。

過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるは なお およばざるがごとし)
《「論語」先進から》何事でもやりすぎることはやり足りないことと同じようによくない。

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がんばるのは、とてもいいこと。

だけど、がんばりすぎてもよくないよ、ということだと思います。

大切なのは、三日坊主にならないで努力を長続きさせる、自分なりの方法を見つけること。

勉強になりました。

いろんなものにアンテナを張って成長に役立てようね。それでは、また。

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