ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

怖い人の演じ方

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大ざっぱに分けると2種類あるよ。

1.「おれは怖いんだぞオーラ」を積極的に周囲に発散しているタイプ。

アニメなどに出てくる、不良グループやチンピラなどは、このタイプが多いですね。

2.身体がデカい、声が太い、顔がいかつい、など、本人に怖がらせる気はないのに、生まれつきの見た目で怖いと判断されてしまうタイプ。

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あらすじ

山姥(やまんば)の娘まゆは、ある日鬼に会います。

鬼はまゆを煮て食べようとお湯を沸かしはじめます。

まゆはそうとは知らず、薪の山を作ったり、かまどの石を積んだり、手伝います。

その怪力に驚いた鬼も、鍋のお湯が沸くころには、もうすぐまゆを食べられるとにんまり。

ところがお湯が沸くと、風呂を沸かしているとばかり思っているまゆは、「お先にどうぞ」と言うなり、鬼を鍋に放り込んでしまいます……。

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「まゆとおに」に出てくる鬼は、まゆを食べようとします。

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だから怖いといえば怖いんだけど、自分から積極的に「怖いんだぞオーラ」を発散しているわけではありません。むしろ2のタイプに近いです。

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人間だって、牛や豚を食べますからね。鹿や猪など、猟師が捕まえた野生の生きものを食べるジビエ料理もあるし。鬼からすれば、人が牛肉のステーキを食べるのと同じだよ、となるかもしれません。

そして、

猟師さんは不良グループのように、怖いんだぞオーラを発散してません。

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そうなると鬼を演じるとき、怖いんだぞオーラを出そう、とするのではなく、

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怖く見える人が「うるせえガキだな、あっち行け」みたいに、この場面ではイラっとしているだけかな、なんて考えていくことで、今までと違うものが見えて来るよ。

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以上、先日行ったレッスンのひとコマでした。楽しかったです。それでは、また。

参考
まゆとおに やまんばのむすめ まゆのおはなし 福音館書店

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www1.odn.ne.jp

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