イージーライダー
ロック好きというわけではありませんが、「イージーライダー」の「Born to Be Wild (ワイルドでいこう!)」は大好きです。
ネタバレになりますので詳しくは書きませんが
「イージーライダー」のラストは公開当時、けっこう批判されていた印象があります。
「映画というものは、いきなりあんな唐突な終わり方をしちゃいけないんだよ」と、著名な評論家*1が1970年の日本公開当時、言及されていたのを覚えています。*2
が、
YouTube動画にもあるように、モーテルに泊ることを拒否された2人が野宿をする場面など、主人公たちの自由な生き方は、周りの人々からどんな偏見の目で見られているのか、という〝伏線〟は映画の中で描写されています。
そうなると、ラストで主人公たちに「理不尽で過激な行動」をとってしまう人物が出て来るのは唐突でも何でもないよね、と思ってしまうのです。
そう考えてしまうのは
なにもしていないのに、ひどい目に遭ったり、殺されてしまったり、という〝現実のアメリカのニュース〟を見ているからでしょう。
映画「イージーライダー」のラストシーンは、当時のアメリカ社会の一面を描いており、現代においても解消されていないんだな、なんて考えてしまいます。
お芝居ではない、リアルな現実を描いた映画が「イージーライダー」です。
差別や偏見のない、いい世の中になってほしいですね。それでは、また。