甲子園優勝投手から学ぶ、演技のヒント
甲子園で春夏連覇を果たした興南高校のエース、島袋洋奨さん*1 の記事が演技のヒントになりそうなので掲載させていただきます。
高校の時は自分のイメージで投げられていました。でも、それは感覚でしかなかった。
だから、大学でおかしくなった時、どう投げていたのか分からなかった。自分の中での反省です。そういうところも、生徒たちに伝えていければと思っています。
自分の投げ方を分析し、理解しておけば、崩れた時、スムーズに戻ることができる。僕は、それを怠っていました。
日刊スポーツより
演技的に解釈すると、こうなります。
先週のレッスンでは自分のイメージで演じられていました。でも、それは感覚でしかなかった。
だから、今週のレッスンでおかしくなった時、どう演じていいのか分からなかった。自分の中での反省です。
(中略)
自分の演技を分析し、理解しておけば、崩れた時、スムーズに戻ることができる。僕は、それを怠っていました。
いろんなものにアンテナを張って、演技力アップに役立てましょう。それでは、またね。
*1:
島袋洋奨さん
14年ドラフト5位でソフトバンクに入るも、1軍は1年目に2試合、投げただけだった。17年に左肘を手術し、その後は育成契約も味わった。19年限りで戦力外通告を受け、引退。20年4月から母校の事務職員となり、今年から指導にあたる。
今春センバツでは、甲子園大会で初めて「1投手の投球総数は1週間500球以内」という球数制限が導入された。
投げすぎから肩肘に故障を負った球児がいるのは事実。
2010年に春夏甲子園連覇を果たした興南(沖縄)のエース左腕だった島袋洋奨さん(28)。
春は5試合で計689球、夏は6試合で計783球と、今の制限ではあり得ない球数を投げ抜き、2度の栄冠に輝いた。
島袋さん自身は高校時代、球数を意識したことはなかったという。
卒業後、中大に進み、2年の時に左肘を痛めた。プロに入ってからは、左肘の遊離体摘出手術を受けた。
高校時代の”投げすぎ”が遠因にあるのだろうか?
「僕自身は、そうじゃないと思っています」と即答した。高校時代、肘が痛くなったことはなかった。もともと、肘の靱帯(じんたい)が緩く、そのことが大学で患った血腫の原因だとみている。
では、プロで発症した痛みの原因は、どこにあったのか。
「動きが変わってしまって、負担がきたのだと思います」。大学3年の秋、突如、ストライクが入らなくなった。投げ方が分からなくなり、いろいろな動きを試した。「そういう中での負担が遊離軟骨につながった。別に、それまでたくさん投げてきたからではないと思っています」。
指導者としてスタートしたばかりだが、選手には「痛いところがあれば、すぐに言いなさい」と伝えてある。同時に「指導者が選手のことをよく見るのが一番大切じゃないかと。そうすることで、慢性的なケガにつながることは防げると思います」と言った。
日刊スポーツより