がん治療・副作用その他
いろいろ考えた結果、現在わたしがどんな生活を送っているのか知っておいてもらうのもいいかな、と思いブログに記すことにしました。
先日、外来でガンの「化学療法」を行いました。
病院での外来治療は、昨年の9月以降、定期的におこなっています。
化学療法とは、あらかじめ手術で胸に埋め込んだ器具に針を刺し、点滴の要領でがんを治療する方法です。
この「化学療法」
私の場合の〝当日の〟副作用は
1.胃液が胸まであがってくるような、気持の悪さ
2.多汗(冬でも)
3.ふらつき(めまいではない。違いを後述してます)
4.歩行速度の減少
などがあります。
先日の病院での治療後、処方薬を受け取るため、調剤薬局に赴(おもむ)き何分か待った後、イスから立ち上がったら、多少ふらつきました。
すこしヨロヨロしながら、足元を見て、ゆっくり歩いて薬剤師のところまでたどりついた時には、冷房が効いているにもかかわらず汗びっしょり。
治療当日は、いつもそんな感じです。
ただ、翌日、翌々日と時間が経過するにつれ、これらの症状はなくなります。
ふだんの症状は
★手足のしびれ
★手や指の感覚が過敏になり、冷たいもの(氷)や熱いもの(電子レンジで食品を加熱した皿など)に触るのが以前に比べ困難に。
★お風呂の温度(42℃)は大丈夫、問題なし。
★脱毛(今年の3月ごろから)
夏は毎年、ひざ丈くらいの短パンをはいてるんですが、今年のあんよは、つるっつるです。
★今年の2月ごろひどかった「めまい」は治療薬を変えたことで現在は、まったくなくなりました。
——「ふらつき」と「めまい」の違い——
「ふらつき」は、イスから立ち上がった時など、少しフラフラする程度。
「めまい」は、寝ていて上半身を起こした場合など、天井が——ひどいときには部屋全体が——でっかくグル~ンと回ります。一瞬気を失いそうになるときもありました。それが私の場合の「めまい」です。
現実の部屋は何ともなくても、目から入ってくる情報が、部屋が大きく揺れているものだったら、もうそっちに引っ張られちゃいますね。
ドキュメンタリー番組で〝麻薬患者〟が幻覚に悩まされている映像を見たことがあるんですが、あの感覚が初めて実感できました。
人間は、幻覚には勝てません。
★高血圧も薬を変えたことで改善。
先日、9月1日に病院で血圧を計ったら、なんと上が98で下が75.今年の冬は180もあったのに・・・
★視力低下。
老化も関係あるんでしょうけど、「がん薬物療法に伴う避けられない副作用」に【視力低下】も含まれるんですね。
ここ2~3カ月くらい前から、「パソコンの小さい文字が見えにくい」「夜、街灯の照明が暗くなったように感じる」などの症状が現われ出しました。
ただ不思議なことに、スーパーなどの値札は2~3メートル離れていても以前と変わりなく見えますし、本の文字はパソコンと違って小さくても問題なく読めます。また、オリオン座などの星座は、逆に、以前より見えやすくなったように感じてます。
★辛い食べ物(カレーやキムチなど)が、去年(2020年)の年末ごろから刺激が強すぎて、つまり口に入れると〝痛くて〟食べられなくなった。
「味覚が変わったのか?」とよく訊かれるが、味覚は変わってない。変わったのは〝辛さ〟の刺激の度合い。
炭酸飲料水(コーラなど)も、口が痛くなって飲めない。
歯磨き粉のハッカも痛くてだめ。
これらはすべて味は変わってない。あくまで痛さの刺激の度合い。おそらく手の感覚が過敏になったのと原因は同じなのだろう。
★甘いもの、しょっぱいもの、すっぱいもの、餃子・炒飯・から揚げなど油っこいものは何ともなく食べられる。これらも味に変化は、なし。
★ラーメン、たこ焼き、コーヒー・紅茶など、出来立てで熱いものは、息を吹きかけて冷ましても熱くてダメ。1時間くらい冷まして常温にしてからでないとムリ。(ラーメン伸びちゃうね)
個人的な対処策
★一時期、抗がん剤の副作用で、爪が割れたり、疲れやすくなったんだけど、野菜や魚介類をメインに、カルシウム・タンパク質・鉄分・ビタミン類などが入った食材を意識して接種するようにしたら改善。
カルシウムのみ、【カルシウム2】【マグネシウム1】+【ビタミンD】の配合バランスを考慮し、町の薬局で普通に買えるサプリメントを併用。
食材を意識するようになってからは、むしろガンになる以前より体調がよくなったような感じもあり。(あくまでも〝そんな感じがする〟というだけです) ただ〝鼻詰まり〟は以前に比べ格段によくなり、呼吸が楽になりました。
★それと、前歯3本の治療終了後も、歯医者さんに定期的に通って口腔ケアを行っていますので、その辺も効果を発揮してるのかなと思います。最近は〝病気は歯から〟という研究も目にしますから。
★野菜ばかりだと飽(あ)きちゃうので、こってりとした、油でギットギトな、体に悪そーな(?)ものも、たま~に(?)食べてます。
鳥のから揚げなら1キロくらい。またはカツ丼+天丼+とんかつを1~2枚くらいなら、今でも一気に食べられます。(いくらなんでも食いすぎ・・・)
★がんだと判明してから、東京名物で知られる「わかば」のたい焼きを10個くらい一気食いしたり、薄皮つぶあん・クリームパンなど大好きな甘~い食べ物をドカ食いしてたんですが
がんは甘いものを栄養分にしていると知り、「がんを育ててたんかい!」と、甘いものは控えることにしました。(それでもやっぱり我慢できず、ときどきたべちゃいます)
★食欲はまったく落ちてないのだが、去年(2020年)の9月ごろにくらべるとあまり食べられなくなってしまった。
去年(2020年)は、ご飯3合くらい平気で食べていたのだが、最近はご飯を1合半くらい食べるとお腹がいっぱいになってそれ以上食べられない。がんのせいだろうか・・・。(がんとは関係ないと思います)
★高額な食材は購入していません。業務スーパー、OK、ハナマサ、近所の青果店などで、半額・値引きになった〝見切り品〟を狙って購入。賞味期限の切れそうな食材から購入する〝地球にやさしい買い物〟ともいえますね。(笑い)
★見切り品がない場合は、少しでも安い食材を求めて自転車で近所のスーパーをグルグルまわってます。
がんは熱に弱い
★がんは熱に弱いので、自転車での買い物が、体温を上げて、がんの治療につながる、いい運動になっています。
★また、図書館めぐりが好きなので、新宿・中野・杉並・渋谷・世田谷・練馬などの図書館に、自転車で〝遊びに〟行く。これも体温を上げてがん治療につながる運動になっていると自分では思ってます。
コロナ禍で過食してしまう人が増えているとも聞きますが、これはなぜでしょうか?
日光を浴びられない生活、つまりセロトニンの分泌が少ないと、人間は糖質がほしくなるんですね。手っ取り早い方法としては、甘いものを摂取しようとするんです。
また、このコロナ禍で趣味や外出もなかなかできませんよね。そうすると、ドーパミンの分泌が少なくなり、今度は油物を欲するんです。よって、アイスクリームやチョコレートといった糖質と油分を含んだものを多く摂取してしまう。肥満になってしまった場合は、早急な食生活の見直しが必要ですね。
~朝日新聞デジタルより~
日光を浴びて運動できるサイクリングは今後も続けようと思ってます。
心臓病と厄年
それと、わたしは2016年に心臓病を患いました。
心臓病は2017年の春に手術を行い、現在は完治しております。
なんか50歳を過ぎてからのわたしは病気のデパートって感じですね。
ここからは私の勝手な推測なんですが「厄年」なのかなぁと。
厄年とは数え年で男性が25・42・61歳。 中でも男性42歳は「大厄」と呼び、特に注意が必要な年齢のことです。
だけど医学の進歩で寿命が延びた結果、50歳を過ぎたあたりに「大厄」がくるのかなあと・・・。
50歳を過ぎたあたりで鬼籍に入った声優仲間は、けっこういるんです・・・。
まぁこれは医学的根拠のまったくない完全な私個人の推論です。
こぼれ話
先日の「化学療法」の治療中のことです。
わたしはベッドで寝ていたのですが、「あれ?さっきトイレに入った巻島さんを見たんだけど…」と看護師が言うのです。
もちろんトイレの中には誰もいません。
幽体離脱したのでしょう。
お迎えが来たのかもしれません。
わしはもうだめじゃ・・・。
お迎えが来よったぁぁぁ・・・。
トイレに入る私を看護師が見たという話は本当ですが、幽体離脱については、あくまで冗談です。どうか本気になさらないように。
笑うことで、NK細胞が活性化。免疫力向上。
がん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞です。
諸説ありますが、人間の体内にはNK細胞が50億個もあり、その働きが活発だとがんや感染症にかかりにくくなると言われています。
私たちが笑うと、免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されます。
“笑い”が発端となって作られた”善玉”の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化します。
その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけです。
笑って明るく楽しくすごすこともガンの治療につながりますので、毎日をおもしろがって、のん気に生きてます。
それでは、また。