コロナ禍で存在感を増すブレヒトさんの名言
肝っ玉おっ母とその子供たち
あれは無能な司令官に違いないわ。
上に立つものが能なしで配慮が足りないから、兵隊【国民】は死なないように、蛇のように賢くならなきゃならない。
特別な忠義【忖度そんたく】が入り用になる。
いい国には何の美徳もいりはしない。
誰もが普通の中ぐらいの人間でいい、臆病者でもかまわないのよ。
【 】内は、わたしなりに解釈した文言です。
「肝っ玉おっ母とその子どもたち」は、三十年戦争 (1618年から1648年にかけて戦われた宗教戦争) 時代の、ドイツおよびポーランドを舞台にした、軍隊に食料や装備などを販売する酒保商人(しゅほしょうにん)の母親と子供たちの姿を描いた、ブレヒトの代表作です。
おなじ時代を描いたブレヒトの作品には「ガリレイの生涯」があります。どちらも名作です。文句なしにおすすめします。