役作りのヒント。タリバンは映画を認めない、なぜか?
TBSラジオ「たまむすび」での、映画評論家・町山智浩さんの解説が、役作りのヒントになりますので紹介させていただきます。
町山さんの解説を要約しますと
タリバンは映画そのものを作ることを認めていないんです。
それは、映画の中だけの「役」とはいえ、夫以外の男性と、妻がキスしたりして、恋人もしくは夫婦役を演じることは、
「女性は慎み深く」というタリバン側のモラルからすると決して許されない、ということがあるんですね。
ここで〝演劇的に〟大切なのは
この問題は決して深掘りしないこと
深掘りしても、かんたんに答えの見えない、あらゆる考えが堂々めぐりするだけで、演劇的には決してプラスにはなりません。
メソッド演技のダークサイドに陥(おちい)るだけです。
この問題を演劇的にプラスにするには
「たしかに好きな人が演技とはいえ、他人とキスしてたらいやだよね…」とあくまで単なる知識のひとつとしてとらえること。
そうすればやがて「善と悪を2つに分けるだけ」という〝単純な役作りの発想〟から脱皮して
「彼らの言い分も一理あるかな・・・」という、善と悪だけではない〝奥の深い演技〟が少しずつできるようになりますよ。
本日の教訓
深く考えることは大切だけど、「そんな考えもあるのか…」と、単なる知識としてとらえることも大切。
にしても、やっぱ町山さん、すごい。
情報元
たまむすび
もちろん映画そのものを否定するタリバンの思想は、役者として断固反対ですし
役者を離れた私個人としてもこのニュースからも感じるように、タリバンの行動は決して許せないことを付け加えておきます。
引用
ななこSOS 光文社
本日早朝AM3:00 ゴミを捨てに表に出たら、東の空にオリオン座(冬の星座)が。もうそんな季節なんですね・・・。