三島由紀夫と宇都宮健児
『荻上チキ・Session』
本日の特集「サラ金はいかに生まれ成長したのか。その歴史と課題」で
荻上チキさんではなく、ゲストの方からの発言で、宇都宮健司さんの名前が出て来ました。
宇都宮健司さんの本は一冊ですが、持っています。
サラ金で苦しむ人たちを助けてくれた救世主が、宇都宮健司さんなんですね。💛
「グレーゾーン金利」が逃げ道に
サラ金三悪はいずれも大問題でしたが、なかでも根本的な問題は高金利です。
日本には、利息を制限する「利息制限法」と「出資法」という二つの法則があります。
現在までに何度か改正されていますが、サラ金が社会問題になった一九七〇年代には、年一五~二〇パーセントが制限金利となっていました。
ただし、この利息制限法には罰則がありません。
そのため、サラ金が利息制限法の制限金利を大きく上回る高金利で融資を行っても、処罰されることがなかったのです。
もう一方の出資法は戦後の一九五四年にできた法律で、上限金利を超えた場合には刑事罰が科せられます。
その意味では利息制限法よりも厳しい法律です。
しかし、問題はこの出資法の上限金利が年109.5パーセント(!)だったことでした。
そんなときに、ショッキングな事件が起こります。
東大生を中心とする学生グループが高利の貸金業をはじめ、世間の注目を浴びて、たちまち事業を拡大させます。
やがて資金繰りが悪化すると、代表だった東大生は青酸カリで自殺してしまいます。
これが「光クラブ事件」で、当時、大きな社会問題になりました。
三島由紀夫 の『青の時代』をはじめ、光クラブ事件を題材にした小説やドキュメンタリーが何冊も書かれたほどです。
この事件をきっかけに「高金利を規制すべき」という議論が起こり、生まれたのが出資法でした。
出資法の上限金利が年109.5パーセントと異常に高いのは、あくまでも戦後の混乱期の経済状況を反映したものだったのです。
頁 101ー103
この本には、三島由紀夫の名前も出てきます。
本当の右翼と左翼は、わかりあえるんです。
それと、荻上チキさんの番組を、ただ聞き流しているだけで、知らないうちに成長できますよ。
スピードラーニングは、本当だと、わたしは思ってます。
それでは、また。
引用
「悪」と闘う 朝日新聞出版