愛される先生とは
E・ケストナー
先生が高いところにこしかけているのは、皆さんが先生をあがめるためではなく、お互いによりよく見ることができるためです。
先生は教育の鬼でも神さまでもありません。
先生はなんでもみんな知っているわけではありません。先生だって、なんでもみんな知ることはできません。
にもかかわらず、なんでも知っているようなふりをしたら、見すごしておきなさい。が、それを信じてはいけません。
それに反し、先生がなんでも知ってはいないことを認めたら、先生を愛しなさい!
それこそ、その先生は皆さんに愛される値打があるのです。
先生は、皆さんの愛情を心から喜ぶでしょう。
引用
子どもと子どもの本のために 岩波書店