後悔先に立たず
ブレヒトと書きかえ
かれは作品を倦(う)むことなく書きかえる。
二十回、三十回と書きかえ、ちょっとした地方公演のために全面的に手を入れたりする。
作品ができあがっているということなど、かれにとっては全然無意味なのだ。
完成した作品でも書きかえてしまう、ブレヒトの気持ちはよくわかります。
そのときは、「これでいい」と思ってやったことでも、しばらくすると、ああすればよかった、こうすればよかった、となってしまうことは結構ありますから。。。
声優やってると、「あの演技、こうしてりゃよかった」なんて後悔することは、山ほどあります。
いい意味で考えると「成長した」ってことになるのかもしれないけど・・・。
因(ちな)みにブレヒトは、自分の作品を「試み」とよんでいたそうです。
*1:【注】「倦むことなく」とは、あきることなくという意味。