ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

がんばれ!ベアーズと自分

f:id:seiyukenkyujo:20220120131128j:plain

バターメーカーは、エンゲルバーグの肩をつかみ、チーム全員に聞えるように大きな声でどなりつける。

ファシスト!」

エンゲルバーグの捨てぜりふだ。
引用
がんばれ!ベアーズ 二見書房

f:id:seiyukenkyujo:20210708042056j:plain

ベアーズの監督、バターメーカーに「ファシスト・独裁者的」な要素——いい表現をすれば「情熱と執着心」——がまったくなかったら、ベアーズはヤンキースに大敗した時点で解散していたでしょう。

かといって、過度な独裁者的な要素がそのままでいいのか、といったら、それも違います。

もちろん、バターメーカーだけでなく、わたしにもいえることですが、完璧な人間なんて存在しません。

がんばれ!ベアーズ」とは、そんな私と同じ欠点だらけの主人公が、チームの子どもたちと一緒に葛藤し、成長していく姿を描いた物語です。

バターメーカーが成長したからこそ映画の最後で、チームのエース・少女投手のアマンダとも和解し、小説の続編ではアマンダの母親と結婚できたんですね。*1

f:id:seiyukenkyujo:20210708041739j:plain

がんばれ!ベアーズ」大好きです。文句なしにおすすめします。

*1:映画の続編では、バターメーカーとアマンダの、その後については触れられていません。