ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

ちよもの

同情された?懲(こ)りない2人

SF小説と純文学 1984年 動物農場 2001年宇宙の旅 幼年期の終り アルジャーノンに花束を アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 侍女の物語 といったSF小説にくらべ、純文学は「本当のことが書いてあるんじゃないか…」と錯覚してしまう自分がいます…

母の初恋と非常

非常 川端康成 ———「お前との約束はあったかもしれないが、この女はおれのものになっている。」 「いや、この女を愛する愛し方を知っているのはおれ一人だ。」 しかしみち子は、その男をかばい、眉(まゆ)をそびやかして高らかに私を笑う。 「非常」(昭和13年…

川端康成「ちよもの」一覧

川端康成には「ちよもの」と呼ばれる作品群があります。成就しなかった初恋の人を扱ったものです。 川端22歳、ちよ15歳の時から交渉があり、翌年結婚話がまとまりましたが、少女の心変わりによって婚約は一方的に破棄され、川端の心に傷痕を残しました。 川…

ドロドロを予感させる川端文学

母の初恋 川端康成 彼女があっけなくほかの男と結婚してしまったわけは、結局、佐山が民子のからだをうばわなかったからだという原因に突きあたった。 佐山が珠(たま)のように大事にし過ぎていたものを、はたの男が土足で踏み砕いたまでのことである。娘の肉…

伊豆の踊子と処女作の祟りと「ちよ」

処女作の祟り 川端康成 一高の「校友会雑誌」に「ちよ」という小説を出した。これが僕の処女作である。 *1 川端康成の処女作「ちよ」(1919年6月)に、「伊豆の踊子」(1926年1月-2月)の草稿ともとれる文章があります。 「ちよ」川端康成 その金で、丁度一身上…