ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

筒井康隆

続日本沈没

小松左京さん原作で「続日本沈没」の企画があったそうです。*1 キャッチコピーは「祖国を失った日本人は世界史から抹殺されるのか?」で、難民化した日本人の受難が描かれるという内容だったようです。 もしも自分たちが難民の立場になったら・・・。 残念な…

伝えることの大切さ【実話】

自分の言いたいことを、しっかり相手に伝えられないと大変なことになってしまう・・・。 そんなことを考えさせられた実話です。 「嘘みたいな本当の話」より 「頭のなかが真っ白になったんです」 そのおばさんの訴えだった。夜間緊急外来は大量の患者でひし…

わが愛の税務署

確定申告の季節になるとこの小説を思い出します。今年はコロナ騒ぎで〆切が一か月伸びましたね。 わが愛の税務署 筒井康隆 「しまった」と、おれは叫んだ。 読んでいた新聞をひっつかみ、すぐさま台所へかけつけ、妻にいった。「たいへんだ。えらいことを忘…

心に残った言葉たち

まんが、小説、その他から印象に残った言葉を紹介します。 目次 霊長類 南へ 岸和田博士の科学的愛情 バーニー・サンダース自伝 国会をみよう 外出自粛 伊集院光・深夜の馬鹿力 霊長類 南へ 「わしら、何でまた、こんな阿呆なことしとるねん」役人がぼそりと…

必死の外交交渉、関節話法

マザング星に大使として赴任した主人公は、目の前に降りかかった重大な危機を切り抜けられるのか 関節話法 「事件が起りました。マザングの宇宙船が、地球の反連合政府軍によって拿捕(だほ)され、積荷のウラニウムを奪われてしまったのです。そちらの政府は…

おれに関する噂

ある日ふつうの人が有名人に! NHKテレビのニュースを見ていると、だしぬけにアナウンサーがおれのことを喋(しゃべ)りはじめたのでびっくりした。 「次は国内トピックス。森下ツトムさんは今日、会社のタイピスト美川明子さんをお茶に誘いましたが、こと…

陰悩録

なんとこれ実話です。 陰悩録 「ひとりで、たのしんだりしては、いけないよ」 ママは、ときどき、ぼくに、そうゆいます。 でも、あれだけは、やめられません。 だって、あれは、とても、きもちがいい。 あんな、すばらしいことは、ほかにない。 ぼくのいえに…

大いなる助走

はらわたが煮えくり返っている。 またもやブンガクのことで朝からとび出したきりの主人が夕方になってもまだ帰ってこないのである。 中学三年になる長女はさっき学校から帰ってきたが、すぐ自分の部屋に閉じこもってしまった。 店番をしてくれるでもなければ…

時をかける少女とオンディーヌ

今回のブログは「時をかける少女」と「オンディーヌ」のネタバレ注意。両作品のラストシーンに言及しているよ。 時をかける少女 和子はいつも、学校の行き帰りに、小ぎれいな西洋風の家の前を通る。 その家には、善良そうな中年の夫婦が住んでいて、庭には温…

境界線

「常識があるからこそ、ここから先が狂気であるというその境界が自覚できるのだ」 作家の筒井康隆さんが、自著 「腹立ち半分日記」 のなかで、こう述べています。 この考えは、他のことにも応用できると思います。 もちろん演技にも。 知っているからこそ、…