ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

ケストナー

愛される先生とは

E・ケストナー 先生が高いところにこしかけているのは、皆さんが先生をあがめるためではなく、お互いによりよく見ることができるためです。 先生は教育の鬼でも神さまでもありません。 先生はなんでもみんな知っているわけではありません。先生だって、なん…

化石賞

アンモニア発電は、世界の潮流で見ると、周回おくれだったんですね。 www.huffingtonpost.jp www3.nhk.or.jp そうなると・・・ アンモニア発電が、気候変動対策に有効、と紹介した、声優演技研究所8月20日のブログは、まちがっていたことが判明しました。 se…

最近の世の中と昭和の文学

鷹 石川淳 さっきのような熱狂はもう見られなかった。 いかなる大事件がおこっていても、それがついこの場で目に見える事件でなければ、おこってないということにひとしいのであろう。 この道筋はうそのようにのどかであった。 動物会議 ケストナー 「人間た…

飛ぶ教室 その3

ケストナー作「飛ぶ教室」第三弾。いろんなものにアンテナを張って、アップデートを忘れずにというエピソードです。 「きみたちはこの『しゃれ』が気に入らないのかい」 「しゃれはちっとも悪くありません、校長先生。でも、ぼくの父の話によると、このしゃ…

飛ぶ教室 その2

きのうのブログの続きだよ。 「飛ぶ教室」は、1933年に出版されました。 この年、ヒトラーが政権をにぎったため、自由主義者で平和主義者であるケストナーは、彼の書いた小説や詩集を公衆のまえで焼かれ、ドイツで著作を発表することを禁止されました。 …

飛ぶ教室

飛ぶ教室【ケストナー作】 私がお話するクリスマス物語には、ヨナタン・トロッツという、なかまの少年たちからヨーニーと呼ばれている少年が現れます。 この話の主人公ではありませんが、その身のうえは、少年の涙が小さいものではないことを示すにふさわし…

動物会議

ある日、動物たちはもう、がまんできなくなりました。 ライオンのアイロスは、たてがみをゆすりながら、いいました。 「ああ、あの人間たちときたら!ぼくのたてがみがこんなに金色でなかったら、腹が立って、たちどころにまっかになるところだが!」 「人間…