ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

太宰治

太宰治とアルテミスとオリオン

カチカチ山 太宰治 ギリシヤ神話には美しい女神がたくさん出て来るが、その中でも、ヴイナスを除いては、アルテミスという処女神が最も魅力ある女神とせられているようだ。 ご承知のように、アルテミスは月の女神で、額(ひたい)には青白い三日月が輝き、そう…

読解力と演技のうまいヘタは関連する

初心者のための「文学」 いちばん言いたいことを間接的に表現するのが「文学」です。 だからさまざまな読み解き方が存在します。 一般の方々なら、他人に迷惑をかけないかぎり、どう読み解いてもいいでしょう。 ただし声優となるとそうはいきません。 なぜな…

恋をすると・・・

太宰治とシェイクスピア共通点 シェイクスピアの喜劇「十二夜」に、執事のマルヴォーリオが、オリヴィアの侍女、叔父、召使いにだまされるサブプロット*1があります。 オリヴィアの侍女マライアが書いたニセモノのラブレターを読んだ執事のマルヴォーリオは…

太宰治の「カチカチ山」

これはすごいぞ!太宰治の「カチカチ山」 人間心理のいろいろを、ものの見事に活写しており、演劇の参考になること間違いありません。 内容の一部を抜粋させていただきます。 カチカチ山の物語に於(お)ける兎(うさぎ)は少女、 そうしてあの惨(みじ)めな敗北…

ウソつき!!!!

太宰作品『晩年』の中の一編、『ロマネスク』【注】 この作品の中に、「嘘の三郎」という男が出てきます。 江戸深川の漢学者の息子として生まれた三郎は、子どものころから事あるごとにウソをつき、それが不思議と、そのまままかり通ります。 長じては、無心…