昔ばなし比較分析
王子さまぁおねえさんたちが世の中のイロイロを、やさし~~~く教えてさしあげますよ。
あ・・・よろしくお願いします・・・。
サルカニ合戦
カキの種(たね)をひろったサルは、カニを騙(だま)して、おにぎりと交換させます。
ところがカキが実(みの)ると、サルはカキをひとりじめにして食べてしまい、あまつさえカニに青いカキの実をぶつけてケガまでさせてしまいます。
それを聞いて義憤(ぎふん)に駆られたのが、お友だちの臼(うす)ハチ・栗でした。
みんなは、カニをいじめたサルをこらしめて、サルは泣いてあやまりましたというお話です。
臼(うす)ハチ・栗は、カニと主義主張を同じくした【同盟】であり【義勇軍】*1であると解釈できます。
ここ一番で頼りになるのは、やはり「絆(きずな)で結ばれた信頼関係」ですね。
ももたろう
ももたろうは、鬼ヶ島に鬼退治に行くにあたって、犬・サル・きじに、きびだんごをあたえ、お供【家来】にします。
リアルに解釈すると、カネで傭兵(ようへい)をやとったわけです。*2
ももたろう軍団は、絆で結ばれた臼(うす)ハチ・栗の義勇軍にくらべ「信頼関係」が脆弱(ぜいじゃく)です。そこに「ももたろう軍団」の弱点が垣間見えます。
傭兵の問題点を挙げると、戦局が味方に不利になるやさっさと逃亡してしまったり、ももたろうのきびだんごよりいい条件を鬼から提示されると、あっさり敵側に寝返るのではないか、などが考えられます。
以上のことから得られる教訓は
さっきからだまって聞いてりゃ・・・王子さまにあんまりへんなことふきこまないでいただけますか
王子さまも王子さまです。
これからあんな人たちと遊んじゃいけません。さもないと