羊羹そもそも
羊かん大好きです。
もともと羊かんは中国の料理で、読んで字のごとく羊の羹(あつもの)、つまりは羊の肉を煮たスープの類(たぐい)でした。
スープ
冷めることで肉のゼラチンによって固まり、自然に煮凝りの状態となるのですね。
最初の羊羹は甘くなかったんです。
鎌倉時代から室町時代に、禅僧によって日本に伝えられましたが、禅宗では肉食が戒律(五戒)により禁じられているため、精進料理として羊肉の代わりに小豆(あずき)を用いたものが、日本における羊羹の原型になったとされます。
初期の羊羹は、小豆を小麦粉または葛粉と混ぜて作る蒸し羊羹でした。蒸し羊羹からは、芋羊羹やういろうが派生しています。
当時は砂糖が大変貴重で、一般的な羊羹の味付けには甘葛などが用いられていました。が、17世紀以後琉球王国や奄美群島などで黒砂糖の生産が開始され、薩摩藩によって日本本土に持ち込まれると、砂糖が用いられるのが一般的になりました。
そして現在では
煉羊羹は適切な状態で保存すれば常温で一年以上の長期保存が可能なものが多いため、非常食としても販売されているものもあります。
また、糖度が高く、少量でも高カロリーであり、体内ですぐにエネルギーに変換されることから、スポーツの補給食としても活用されているんですね。