ブンガクする懲(こ)りない2人
芥川龍之介「河童」によると、河童(かっぱ)の世界では、雄(オス)の河童は、雌(メス)の河童にモテモテで、追いかけまわされて大変なんだそうです。
河童 芥川龍之介
河童の恋愛は我々人間の恋愛とは余程(よほど)趣(おもむき)を異(こと)にしています。
雌(メス)の河童はこれぞと云う雄(オス)の河童を見つけるが早いか、雄の河童を捉(とら)えるのに如何(いか)なる手段も顧(かえり)みません、一番正直な雌の河童は遮二無二(しゃにむに)雄の河童を追いかけるのです。
現に僕は気違いのように雄の河童を追いかけている雌の河童を見かけました。
いや、そればかりではありません。若い雌の河童は勿論(もちろん)、その河童の両親や兄弟まで一しょになって追いかけるのです。
雄の河童こそ見じめです。
「大変だ!とうとう僕は抱きつかれてしまった!」
なにがミジメで大変なものかうらやましい・・・。
引用
日本文学全集 22 芥川龍之介集 新潮社
かっぱっぱ~♪ルンぱっぱ♬
河童と言えば・・・。これですね