近江と遠江と急がば回れ
近江(おうみ)は琵琶湖。
都に近い淡水の海という意味です。
ただ、国府のあった磐田郡の磐田湖(大之浦)を指すとする説もあります。
浜名湖は、うなぎの蒲焼(かばやき)で有名ですね。
うなぎの養殖(ようしょく)です。
夜のお菓子「うなぎパイ」
話を戻します。
近いか遠いかは当時の都である奈良(大和)からの位置関係であり、いずれも淡海(淡水湖)である琵琶湖と浜名湖(または磐田湖)を指して、近い、遠いの字がつけられたんですね。
急がば回れ
「急がば回れ」この諺(ことわざ)は、琵琶湖についての和歌に由来しているとされます。
武士(もののふ)の やばせの舟は早くとも急がばまわれ瀬田の長橋
これは「琵琶湖を渡るのに矢橋から大津へ出る渡し舟は便利。でも、風が強いと遅かったり転覆の危険があるので、遠回りして確実に瀬田の長橋を渡るべき」という意味なんですね。
以上、近江と遠江についてのアレコレでした。