古代ギリシャのオリンピックで
古代のオリンピック選手は「裸」で競技をしていました。
「古代オリンピックの歴史」(ベースボール・マガジン社)によると、実はオリンピックが始まった当時は、選手は腰巻きをつけていました。
最初に裸になったのはオルシッポスという短距離走者で、彼は速く走るのに邪魔な腰巻きを取って優勝したのです。
つまり裸になったのは競走に有利だったからなのです。
はだかで走るなんて、まるで昭和のストリーキング…。
ストリーキングとは、注目を集めて、世の中への強い非難の意思を表現するために公共の場を全裸で走り抜ける行為です。パフォーマンスの一環として行われるもので性的な意図はなく、露出狂とは区別されています。
また『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』(ダイヤモンド社)の著者、木村泰司氏は、
「古代のギリシャ人は美しい神々と同じ裸で競技をした。ギリシャ人にとって人間の姿は、神から授かったものであり、美しい人間の姿は神々が喜ぶものと考えていた」と述べています。
「美しい男性の裸は神も喜ばれる」という価値観があったのですね。
それを象徴するように、紀元前6世紀末以降、アテネでは守護神アテナに捧げられたパンアテナイア祭の際に、定期的に【美男コンテスト】が開催されていました。
美しいということは神に近づくことであり、また神もそれを喜ぶという考え方が浸透していたんです。
プロレスの醍醐味(だいごみ)は「汗にまみれた男たちが裸でからみあう姿を見て楽しむこと」というわたしの見解は正しかった・・・。
なんかメッチャくだらない日記の気がするのは私だけ
因(ちな)みに、古代オリンピックのアスリートは男性のみです。女性のアスリートはいませんでした。
女性が選手として初めて五輪に参加できるようになったのは、1900年に行われた第2回近代オリンピックからです。第1回近代オリンピックは、古代オリンピック同様に女人禁制の大会だったのですね。