人類にとっては悪魔でも・・・
眠り病からベルゼブブへ
演技が上達する秘訣は「他人の視点で物事を見る」ことです。
アフリカの野生動物の目から見ると人間は【恐ろしい捕食者】に映るかもしれません。
彼ら野生動物を人間の魔の手から守ったものは
アフリカ眠り病
今回の元ネタは
本を紹介することで、わたしがお金を儲けようとは思っていません。なので
こわいこわい
アフリカ眠り病【アフリカトリパノソーマ症】
ツェツェバエによって媒介される、人獣共通の感染症。病状が進行すると、昏睡して死に至る恐ろしい疾患である。
へー・・・
今からおよそ一千万年前、アフリカ大陸を南北に縦走(じゅうそう)する大地溝帯(だいちこうたい)の活動が活発化し、大地溝帯の東側を乾燥した草原【サバンナ】へと変えていった。
すごぉい♪
ここに進出した霊長類が、私たち人類の祖先である。
食べ物・・・?
人類祖先が樹上生活をすて草原に進出したとき、そこには、それまでとは比較にならない豊かな食物【大型野生動物のこと】が存在していた。
ええええええ
人類祖先は、大型野生動物の大規模な捕食を開始した。
ひどい・・・
その結果、多くの大型野生動物が絶滅した。
そ、そうなの?
しかしすべての大型野生動物が絶滅するという事態は避けることができた。
・・・・・
危機的状況を救った要因の一つが、アフリカ・トリパノソーマ症【アフリカ眠り病】であった。
アフリカ・トリパノソーマ症【アフリカ眠り病】は、現在でも、サハラ砂漠からカラハリ砂漠に挟まれた地域に住むヒトや家畜に大きな被害をもたらしています。
毎年50万人が発症し、約6万人が死亡しているんですね。
そのため、日本の面積の40倍近い、1500万平方キロメートルが家畜の飼育に適さない土地となっています。
が、
このアフリカ眠り病は、カモシカやアンテロープといったアフリカ固有の動物に病気を起こすことはないのです。
アフリカ・トリパノソーマ症が存在しなかったら、食物連鎖の最上位に位置した初期人類は、草原を蹂躙(じゅうりん)し、大型野生動物すべてを絶滅に追いやったかもと本書では述べられています。
そうなっていれば、その後の人類史は現在と異なるものになっていた可能性さえあるのです。
眠り病を媒介するツェツェバエは、人類にとっては悪魔以外のなにものでもありません。
でも野生動物には神なのかも…。
ハエの魔王ベルゼブブ
「ハエ・神・悪魔」でイメージするのは、旧約聖書や新約聖書にでてくるベルゼブブだね。
実力ではサタンを凌(しの)ぐとも言われる魔王です。
ベルゼブブはアニメや漫画にも登場しますので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうね。
世の中をいろんな視点で見てみよう。あたりまえをうたがえ
アフリカを舞台に野生動物の視点でながめた物語といえば「ジャングル大帝」があるな。
手塚治虫先生は偉大ですね。
参考文献