落合博満「采配」
監督としてドラゴンズをリーグ優勝や日本一に導いた。野球殿堂にも入った。本当に充実した野球人生だ。しかし、それだけで自分が人生の成功者だとは思っていない。
人生はどこでチャンスが訪れたり、自分を生かせる仕事と巡り合えるかわからない。
そう考えれば仕事で思い通りの実績を上げられなかったり、希望の職種ではなかなか採用してくれる企業がなかったり、志望校に合格できず浪人している人たちも、決して「負け組」ではなく、勝利を目指す道の途中にいる人だと考えられる。
つまり、道に先にある「勝利」の定義とは、人それぞれなのだ。
もっと言えば、「勝利」の正体が何なのか、すべてわかった上で突き進んでいる人などいないのだと思う。
ただひたすら勝利を目指していくこと。そのプロセスが人生というものなのだろう。